n8nをセルフホストする方法と料金。無料でどこまで使える?クラウド版との違い

左に「n8nのセルフホスト」「無料でどこまで使える?」の見出しと「料金・ライセンス・やり方を解説」の帯、右に歯車とアイコンが線でつながった自動化の流れと、机の上の小さなサーバー機のイラスト。n8nを自分のサーバーで動かす方法と料金を解説する記事のサムネイル。画像内の文字:n8nのセルフホスト 無料でどこまで使える? 料金・ライセンス・やり方を解説

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n8nで業務の自動化を始めようとして料金ページを開くと、クラウド版は月24€からのユーロ表示で、「セルフホストなら無料」という話も目にします。本当に無料で使い続けられるのか、何が使えなくなるのか、どうやって自分のサーバーに入れるのかが分からず、手が止まりやすいところです。

n8nは、自分のパソコンやサーバーに入れるセルフホスト版(Community Edition)を無料で使えます。機能のほとんどが使え、料金ページでは有効なワークフローの数や同時実行の数も無制限とされています。ただし、ワークフローの共有やSSOなど一部の機能は有料プランが必要で、ライセンス上は「自社の業務や個人の用途」に限られ、n8nを他の人がワークフローを作れるサービスとして提供することはできません。サーバー代やAIモデルのAPI利用料は自分で払い、更新やバックアップも自分で行います。サーバーの管理に自信がなければ、公式も案内しているとおり、クラウド版(n8n Cloud)の無料トライアルから始めるのが手堅い選び方です。

情報確認日:2026年9月24日(料金と条件は変わりやすいため、申し込む前に各社の公式ページで確認してください)

n8nの公式料金ページ・公式ドキュメント・ライセンスのFAQと、XServer VPSの公式マニュアル・料金ページをもとにまとめた解説です。インストール手順は公式ドキュメントとマニュアルに沿った手順として紹介しています。

先に押さえる条件
  • n8n Cloudの料金はユーロ表示です。税の扱いは料金ページに書かれていません。この記事では円に換算していません。
  • セルフホストで「無料」なのはn8nのソフトの利用料です。サーバー代、ChatGPTやClaudeなどAIモデルのAPI利用料、連携する外部サービスの料金は別にかかります。
  • XServer VPSにはn8nのアプリイメージ(申込み時に選ぶと自動で入る仕組み)がありますが、XServer VPSは2026年9月17日から全プランで新規の申込みを一時停止しています(2026年11月中に再開予定と公式に案内されています)。
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目次

n8nのクラウド版とセルフホスト版は何が違う?

メール・チャット・表・通知のアイコンが線でつながった自動化の流れが、途中で雲と工具を添えたサーバーの2方向に分かれるイラスト。n8nをクラウド版で使うか、自分のサーバーで動かすかの選択を表している。

n8nは、Slack・Gmail・Googleスプレッドシート・Notionなどのサービスをつなぎ、決まった作業を自動で流す「ワークフロー」を画面上で組み立てるツールです。使い方は2つあります。

  • n8n Cloud:n8nがサーバーを用意し、更新や保守も任せられます。料金は月のワークフロー実行回数で決まる定額プランです。
  • セルフホスト:自分のパソコンやVPSにDockerなどで入れて動かします。ライセンスキーを入れなければ無料のCommunity Editionとして動き、有料のBusiness・Enterpriseのライセンスキーを入れるとその機能が使えるようになります。

n8nのドキュメントでは、すぐに始めたい人、技術的な知識がない人、インフラを管理したくない人にはn8n Cloudを、自分で環境を管理したい人や無料で使いたい人にはセルフホスト(Community Edition)を勧めています。

n8nの料金はいくら?クラウド版のプランと実行回数

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プラン月払い年払い(月あたり)月のワークフロー実行回数動かす場所
Starter24€/月20€/月2,500回n8n Cloud
Pro60€/月50€/月10,000回n8n Cloud
Business800€/月667€/月40,000回セルフホスト
Enterprise問い合わせ問い合わせ個別に決めるn8n Cloud またはセルフホスト
Community Edition無料無料プランとしての上限なしセルフホスト
n8n公式の料金ページ(2026年9月24日確認)をもとに作成。年払いは公式の表示で17%安くなります。

どのプランもユーザー数とワークフロー数は無制限で、すべての連携機能(ノード)が使えると書かれています。違いは、月に何回ワークフローを動かせるかと、同時に動かせる数(Starterは5、Proは20)、共有プロジェクトの数、管理機能です。

「実行回数」の数え方

n8nの実行回数(execution)は、ワークフローを最初から最後まで1回動かすと1回と数えます。途中の手順がいくつあっても、扱うデータが多くても1回です。料金ページの目安では、毎日1回動くワークフローは月30〜31回、5分ごとに動くワークフローは月8,600〜8,900回ほどになります。5分ごとの監視を1本動かすだけでStarterの2,500回を超えるので、定期実行を多く使う人は回数の見積もりが大切です。

無料トライアルとスタートアップ割引

  • n8n Cloudの無料トライアルは14日間で、クレジットカードの登録は不要です。Proに近い機能を試せますが、実行は1,000回、同時実行は5、1回の実行は180秒まで、といった制限があります。
  • Businessプランの無料トライアルも14日間ですが、こちらはクレジットカードが必要です。
  • 従業員20人未満の会社は、条件を満たすとBusinessが50%引きになる「Start-up Plan」を利用できる場合があります。

セルフホストは無料でどこまで使える?

n8nのドキュメントでは、Community Editionは「n8nのほぼすべての機能を含む」とされ、期限なく無料で使い続けられます。料金ページのセルフホスト版の比較表では、有効にできるワークフローの数、同時実行の数、ユーザー数がいずれも無制限です。n8n Cloudのような月の実行回数の上限はなく、どれだけ動かせるかはサーバーの性能で決まります。

Community Editionで使えない機能

ドキュメントで「Community Editionに含まれない」と明記されている主な機能は次のとおりです。これらはセルフホストのBusiness・Enterpriseで使えます。

  • ワークフローと認証情報の共有(作成した本人とインスタンスの所有者しか扱えない)
  • プロジェクト、SSO(SAML・LDAP)、Gitでのバージョン管理
  • カスタム変数、環境(開発・本番の切り分け)、外部のシークレット管理
  • バイナリデータの外部ストレージ、ログのストリーミング(通常のログ出力は使える)、マルチメインモード(キューモードは使える)

また、料金ページの比較表では、Community Editionのワークフロー履歴(過去の版を残す機能)は1日分です。一人で自分の作業を自動化する使い方なら、これらが無くて困る場面は多くありませんが、複数人でワークフローを分担して作る場合は、共有ができない点が大きな制約になります。

メールを登録すると無料で増える機能

Community Editionはメールアドレスを登録すると、無料のライセンスキーが届き「Registered Community」になります。フォルダでのワークフロー整理、エディタ上でのデバッグ(実行データを固定して試す機能)、実行データへの独自の情報の保存と検索が使えるようになります。登録は初回のアカウント作成時か、[Settings]→[Usage and plan]の[Unlock]から行えます。

ライセンス(Sustainable Use License)でできること・できないこと

n8nのセルフホスト版は、オープンソースのライセンスではなく、n8nが作った「Sustainable Use License」で提供されています。使う・改変するのは「自社の内部の業務目的、または非商用・個人の用途」に限る、配布は非商用で無償の場合に限る、ライセンスや著作権の表示を消さない、の3つが条件です。ライセンスのFAQでは、具体例を次のように挙げています。

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区分FAQで挙げられている例
できる自分の事業の運営に使う/個人のプロジェクト・学習・研究に使う/顧客が作成・編集できない形で顧客向けの自動化を自分のインスタンスで作る/ワークフローの作成・設定・保守や研修・コンサルティングの料金を受け取る/自社製品の裏側でn8nを使い、利用者は作られた自動化を動かすだけにする
できないn8nをサービスとして提供し、顧客にワークフローを作らせる/自社製品の画面・API・MCP・AIエージェント経由で、外部の利用者にワークフローを作らせる・設定させる/n8nのコードをもとに自分の自動化製品を立ち上げる/ブランド表示を消してそのまま提供する
n8n公式のLicense FAQ(2026年9月24日確認)を筆者が要約。

FAQの冒頭には「ワークフローを作成・変更するのが自分か自社の人だけなら、Community licenseで無料で使える」とあります。判断に迷う使い方はn8n(license@n8n.io)に確認するよう案内されています。この記事の説明は法的な助言ではありません。

セルフホストにかかる費用は?

n8nのソフトが無料でも、動かすには次の費用と手間がかかります。

  • サーバー代:自分のパソコンで動かすなら追加費用はありませんが、パソコンを閉じている間はワークフローも止まります。24時間動かすならVPSを借ります。n8n公式のDocker Composeの手順では、メモリ4GB以上・2 vCPU以上が必要条件として挙げられています(AIが書いたコードを安全に動かすサンドボックスが含まれるため)。
  • AIモデルのAPI利用料:ワークフローの中でChatGPTやClaudeなどのモデルを使う場合、その提供元のAPIキーを登録し、使った分を提供元に払います。セルフホスト版のAIアシスタント機能も、自分のAPIキーを使う方式(BYOK)です。
  • 管理の手間:n8nのドキュメントは、セルフホストにはサーバーとコンテナの設定、リソース管理、セキュリティ対策の知識が必要で、誤るとデータの消失やセキュリティの問題、停止につながると注意しています。n8nは多くの週に新しいマイナーバージョンを出しているため、更新の手間も続きます。

VPSの料金の例として、XServer VPSのメモリ4GBプランは1か月契約で月2,640円、XServer VPS クラウドのメモリ4GBプランは1か月契約で月2,480円です(どちらも税込、2026年9月24日確認)。Starterの月24€と比べて、実行回数を気にせず使えるかわりに管理を自分で引き受ける、という関係になります。

n8nをセルフホストするやり方(公式手順)

ここでは、公式ドキュメントとXServer VPSのマニュアルに載っている手順を、目的別に3つ紹介します。

方法1:自分のパソコンで試す(ワンライン設定)

まず動きを確かめたい人向けです。LinuxかmacOS(WindowsはWSL)で、Dockerが入っていることが前提です。

  1. Docker(Docker Composeを含む)を入れて起動しておきます。
  2. ターミナルで curl -fsSL https://get.n8n.io | sh を実行します。Dockerの確認、設定ファイルの作成、n8nのダウンロードと起動までを自動で行います。
  3. 起動が終わると表示されるアドレス(http://localhost:5678)をブラウザで開きます。初回の起動は数分かかることがあり、表示されない場合は少し待ってから再読み込みするよう案内されています。

公式ドキュメントによると、以前の npm install n8n や npx n8n での導入は、2026年10月に予定されているn8n 3.0から使えなくなり、Dockerでの配布だけになります。これから入れるならDockerを使う方法を選んでください。

方法2:XServer VPSのn8nアプリイメージを使う

XServer VPSには、申込み時に選ぶとn8nが自動でインストールされるアプリイメージがあります。2026年9月24日時点で新規の申込みは停止中のため、すでにXServer VPSを契約している人が「追加申し込み」する場合か、新規受付の再開後の手順です。マニュアルの流れは次のとおりです。

  1. n8nで使うサブドメイン(例:n8n.example.com)を用意します。n8nはルートドメインでは使えません。独自ドメインが無ければ、XServerが無料で提供する「XServerのサブドメイン」も使えます。
  2. XServerアカウントにログインして「追加申し込み」を開き、「イメージタイプ」の「アプリケーション」タブで「n8n」を選びます。
  3. 「ドメイン・SSLクイック設定」で「利用する」を選び、用意したドメインを入力します。申込みと支払いが終わると、サーバーに自動でインストールされます。
  4. VPSパネルのパケットフィルターで、TCP 80(SSL証明書の取得・更新)とTCP 443(ブラウザでのアクセス)を許可します。クイック設定を使った場合は自動で追加されます。
  5. クイック設定を使わなかった場合は、SSHかコンソールでサーバーにログインし、bash setup.sh <ドメイン> <メールアドレス> を実行します。
  6. https://<指定したドメイン> を開き、管理者アカウントを作ります。続いてコミュニティエディションのライセンス取得画面が出るので、メールアドレスを入れて[Send me a free license key]を押すと、前の章の無料の追加機能が使えるようになります([Skip]で飛ばすこともできます)。

更新の通知は画面左のメニューに表示され、サーバー上で bash update.sh を実行して更新する、とマニュアルに書かれています。

方法3:ほかのVPSにDockerで入れる

アプリイメージが無いVPSでも、Dockerが動けばn8n公式の手順で入れられます。XServer VPS クラウドにはn8n専用の初期設定はありませんが、Dockerを自動で入れる「セットアップスクリプト」があります。

  1. メモリ4GB以上・2 vCPU以上のVPSを用意し、Docker EngineとDocker Compose v2を入れます。
  2. n8n公式の「Install using Docker Compose」の手順に沿って、設定ファイル(.env と compose.yml など)を作り、起動します。手早く済ませたい場合は、方法1のワンライン設定でも同じ構成が自動で作られます。
  3. 外から使うために、ドメインの設定、HTTPS化、ファイアウォールの設定を行います。公式のセキュリティのチェックリストでは、クラウドのファイアウォールで開けるのはn8nのポートだけにするよう求めています。

チームでの利用や本番の運用では、標準のSQLiteではなくPostgreSQLを使う構成も公式に案内されています。方法3は設定を自分で組む部分が多いので、サーバー操作に慣れていない人は、方法2のようなアプリイメージか、n8n Cloudを選ぶほうが安全です。

クラウド版とセルフホスト、どちらを選ぶ?

n8n Cloud(まずは無料トライアル)が向く人

  • n8nを初めて使い、まず自分の作業が自動化できるか確かめたい
  • サーバーやDockerを触ったことがない、更新・バックアップに時間を使いたくない
  • 毎日数回の定期実行など、月2,500回(Starter)の範囲に収まる

セルフホスト(Community Edition)が向く人

  • 数分おきの監視など実行回数が多く、クラウド版だとプランの上限が気になる
  • 自分か自社の人だけがワークフローを作る(ライセンスの範囲に収まる)
  • Linuxサーバーの操作やDockerの基本がわかり、更新・バックアップ・セキュリティ対策を続けられる
  • データを自分の管理するサーバーに置きたい(n8n Cloudのデータはドイツ・フランクフルトのサーバーに保存されると公式に案内されています)

筆者の見方では、最初の一歩は、パソコンで方法1を試すか、n8n Cloudの14日間の無料トライアルで十分です。どちらも費用がかからず、自分の作業がn8nで自動化できるかを確かめられます。24時間動かし続けたいワークフローが決まってから、Starterの月額とVPSの月額・管理の手間を比べて、置き場所を決めるのが無駄のない順番です。

XServer VPSでn8nを動かしたい人へ(2026年9月24日時点の受付状況)

XServer VPSは、n8nのアプリイメージとSSLの自動設定がそろっていて、方法2のように少ない手順で公開まで進められるのが特長です。ただし公式のお知らせによると、サーバー機器の調達コストの高騰と在庫のひっ迫を理由に、2026年9月17日から全プランで新規の申込みを一時停止しています。新規受付は2026年11月中の再開を予定しており、すでに契約している人は停止中も追加で申し込めます(支払いは契約期間分の一括前払い)。無料VPSも受付を停止しています。受付状況は公式のお知らせで確認できます。

いま新しくVPSを用意する場合、XServerは2026年8月31日に始まった「XServer VPS クラウド」を案内しています。

OpenClaw・Difyを動かすVPS(XServer VPS・XServer VPS クラウド・ConoHa VPS・さくらのVPS)の料金とアプリの自動インストールの違いを知りたい方は、次の記事で確認できます。

n8nを24時間動かすVPSをいま借りたい人へ(PR)

XServer VPS クラウドには、n8nを自動で入れるアプリイメージやセットアップスクリプトはありません。Dockerを入れるセットアップスクリプトを使い、その上に方法3の手順(n8n公式のDocker Compose)でn8nを自分で入れ、ドメイン・HTTPS・ファイアウォールも自分で設定します。

  • メモリは4GB以上を選びます(n8n公式のDocker Composeの手順の必要条件)。メモリ4GB(4コア・ストレージ50GB)は、1か月契約で月2,480円、12か月契約で月2,068円(どちらも税込)
  • 契約期間は1か月か12か月から選びます。代金の支払い後は申込みをキャンセルできないと公式に案内されています
  • 2026年10月26日17時までの申込みは、初回の契約の利用期間が3か月延長されるキャンペーンの対象です(1か月・12か月契約のVPSが対象。支払い後の返金は不可)
  • サーバー代とは別に、AIモデルのAPI利用料や連携先サービスの料金がかかります

料金・条件は2026年9月24日に公式サイトで確認した内容です。申込み前に最新の表示を確認してください。

始める前に確認すること

  1. 自動化したい作業を書き出し、月に何回ワークフローが動くかを見積もる(毎日1回なら月30〜31回、5分ごとなら月8,600回以上)。
  2. ワークフローを作るのが自分か自社の人だけか確かめる(外部の人に作らせるならCommunity Editionのライセンスの範囲外)。
  3. AIモデルを使うなら、その提供元のAPI料金を確認する。
  4. n8n Cloudの無料トライアルか、パソコンでのワンライン設定で試してから、24時間動かす置き場所を決める。

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n8nで自動化する前に、議事録やメールの下書きをAIにどう頼むと使える結果になるかを知っておくと、ワークフローに組み込む指示文を考えやすくなります。次の記事では、文章校正・議事録・メール作成の頼み方と、社外秘を入れる前に確認することを整理しています。

n8nのワークフローでClaudeなどのモデルを使うにはAPIキーが必要です。月額プランとAPIの従量課金の違いは、次の記事の料金の章を読んでいただくと整理できます。

参考にした公式資料

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