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Claudeのモデル選択に「Fable 5」と「Fable 5.1」が並んでいて、どちらを選べばいいのか迷っていないでしょうか。2026年9月には「Opus 5.5」と「Sonnet 5.5」も加わり、Fableをどんな作業に使えばよいのかも分かりにくくなりました。
Fable 5.1はFable 5の後継です。APIの料金は同じままで知識が新しくなり、長い作業の性能が上がっているため、Fable 5を使っていた人は5.1に切り替えて問題ありません。ただしAnthropicは、ほとんどの作業はOpus 5.5から始め、Opus 5.5で足りない難しい推論や長時間のエージェント作業にFable 5.1を使うよう案内しています。
- Fable 5.1は2026年9月1日公開。Fable 5(6月9日公開)は旧版の扱いになりましたが、引き続き選べます。
- APIの料金は同じで、入力100万トークンあたり10ドル、出力50ドル。知識の範囲は2026年1月から6月へ更新されました。
- Claude.aiでは、ProとMaxで扱いが違います。Maxは週の利用上限の50%まで追加費用なしで使え、Proは通常の上限に含まれず「利用クレジット」で使います。無料プランでは使えません。
Anthropicの公式発表・モデル解説・ヘルプセンターをまとめた解説です。情報確認日:2026年10月1日
Fable 5と5.1の違いを一覧で
| 項目 | Fable 5 | Fable 5.1 |
|---|---|---|
| 公開日 | 2026年6月9日 | 2026年9月1日 |
| 位置づけ | 旧版(利用は継続、提供終了は2027年6月9日より前にはない) | 最新版(提供終了は2027年9月1日より前にはない) |
| API価格(100万トークンあたり) | 入力10ドル/出力50ドル | 同じ。キャッシュ読み取りだけ1ドル→0.25ドルに値下げ |
| 知識の範囲(reliable knowledge cutoff) | 2026年1月 | 2026年6月 |
| 文脈の長さ/最大出力 | 100万トークン/12.8万トークン | 同じ |
| 得意な作業 | 長く複雑なタスクほど差が出る、と発表時に説明 | 長時間のコーディング、資料・表計算・スライド作成、多段階の調査、図表の読み取り、PC操作で改善 |
| 安全対策の切り替え先 | 生物・化学はOpus 5、攻撃的なサイバー分野はOpus 4.8 | 同じ |
出典はFable 5のモデルページ、Fable 5.1のモデルページ、What’s new in Claude Fable 5.1、切り替え先はヘルプ「Why Claude switched models」です。価格は米ドル表記のみで、日本円の料金は公式ページに記載がありません。

性能は何がどれくらい上がった?
Anthropicは発表記事で、Fable 5.1を「コーディング、知識作業、長時間の問題解決で新しい基準」と位置づけています。公開されたベンチマークのうち、Fable 5と比べた値を抜き出しました。いずれもAnthropic自身の測定値です。
| ベンチマーク(内容) | Fable 5 | Fable 5.1 |
|---|---|---|
| Terminal-Bench-Science 0.1(科学研究のターミナル作業) | 24.7% | 52.6% |
| Terminal-Bench 4.0(ターミナルでの作業全般) | 42.0% | 55.8% |
| CursorBench 3.2.0(コーディング) | 70.5% | 73.4% |
公式解説によると、改善が大きいのは6つの分野です。数時間かかるコーディング、文書・表計算・スライドを白紙から仕上げる作業、複数の手順を踏む調査、PDF内の細かい図表の読み取り、100万トークンの長い文脈をまたぐ推論、ブラウザやデスクトップの操作が挙がっています。
Fable 5との差は、effort(思考の深さ)を高くしたときほど広がるという説明です。effortをLowやMediumにした場合も、Fable 5と同等かそれ以上の結果をずっと低いコストで出せると発表記事は説明しています。多言語の性能はFable 5と同等で、日本語が特に良くなったという記載はありません。
使い心地はどう変わる?普段使いで気づく差
公式の「What’s new」には、設定を変えなくても表れる挙動の違いが並んでいます。開発者向けの項目が多いため、チャットで使う人にも関係するものを抜き出しました。
Fable 5.1の文章は、場合によってはFable 5より一文が長く、段落の区切りが少なくなります。チャットでは太字・見出し・箇条書きを以前のモデルより使わないため、構造がほしいときは指示で頼んでください。ツールを使う長い処理の間は、経過を説明する文も少なくなります。
effortをいちばん低くすると、検索を呼ぶ回数が減って記憶で答えることが増えます。最新情報が必要な質問では、effortを上げるのが公式の案内です。資料を要約させると、引用と示さずに原文の一節をそのまま再現することが増える点にも注意が書かれています。
Fable 5.1が生成した文章には、統計的な「透かし」が入ります。意味や読みやすさは変わらず、トークンや隠し文字も増えませんが、AIが生成した文章であることを判定できる仕組みです。詳しくはヘルプ「How Claude marks AI-generated content」で説明されています。
自分のプランで使える?Pro・Max・無料の扱い
Claude.ai(Web・デスクトップ・モバイル)では、モデル選択メニューで「Fable 5」か「Fable 5.1」を選びます。プランごとの扱いはヘルプ「Claude Fable models on your plan」に整理されていて、Fable 5と5.1の扱いは同じです。
| プラン | Fable 5/5.1の扱い |
|---|---|
| 無料 | 使えない |
| Pro(月20ドル、年払いなら月17ドル相当)・Teamの標準シート | プランの利用上限には含まれない。利用クレジット(プランの範囲を超えた分を支払う仕組み)で使う |
| Max(月100ドルから)・Teamのプレミアムシート | プランに含まれる。週の利用上限の50%までFableに使える(通常の上限から消費) |
| Enterprise | 使える。従量課金型の契約はAPI料金、シート型の契約はプレミアムシートが週の上限の50%まで、標準シートは組織が有効にした利用クレジットで使う |
Proと標準シートでFable 5を追加費用なしで使えた期間限定の提供は、2026年7月19日(太平洋時間)に終了しました。6月に使えたFable 5が上限に含まれなくなったのは、この終了のためです。Fable 5は公開3日後の6月12日から一時的に使えなくなり、7月1日に再開された経緯もあります。Claude Codeで使う場合は、Fable 5がバージョン2.1.170以降、Fable 5.1が2.1.255以降です。地域や言語による提供の制限は、ヘルプに記載がありません。
会話の途中で別のモデルに切り替わるのはなぜ?
Fable 5と5.1には安全対策の分類器が組み込まれています。攻撃ツールやマルウェアの作成のような攻撃的なサイバーセキュリティの依頼と、危険性のある生物・化学の研究に当たる依頼は、自動的に別のモデルへ回されます。2026年10月1日時点の切り替え先は、生物・化学・生命科学がOpus 5、攻撃的なサイバー分野がOpus 4.8です。
料金の扱いは、ヘルプ「Why Claude switched models」で次のように説明されています。回答が始まる前に止められた依頼は、生物学などの一部の分類で料金の対象になり、そのほかの分類では請求されません。回答の途中で止められた場合は、入力と止まるまでに出力した分が、そのモデルの料金で計算されます。Opusに切り替わった後の回答の料金は、Opusの単価による別計算です。
自動の切り替えは、設定の「Switch models when a message is flagged」をオフにすると止められます。オフにした場合は会話が一時停止するので、メッセージを直して再送するか、手動で別のモデルに送り直してください。
この分類器は5.1の公開にあわせて見直されました。発表記事によると、Claude Codeの利用者ではサイバー分野の介入がFable 5の安全対策と比べて1セッションあたり平均で約60%減り、初歩的な生物学や医療の質問に生物学の安全対策が反応する回数は85%減る見込みで、生物学の見直しはFable 5にも適用されます。安全対策を緩めた「Claude Mythos 5.1」は、審査を通った組織や個人だけが使える別枠です。2026年9月1日の発表時点では、米国政府と連携した生命科学の参加者を受け入れ始めた段階で、一般の利用者が選ぶ対象ではありません。
Fable 5.1とOpus 5.5・Sonnet 5.5のどれを使う?
Fable 5.1の公開後、2026年9月22日にOpus 5.5、9月28日にSonnet 5.5が公開されました。Anthropicの開発者向けのモデル一覧は、迷ったらほとんどの作業をOpus 5.5から始めるよう案内しています。Fable 5.1の使い所は、難しい推論や長時間のエージェント作業、またはOpus 5.5の思考を深くしても足りない作業です。Fable 5.1のモデルページは2026年10月1日時点で「まずOpus 5から」という公開時の案内のまま残っていますが、この記事が沿っているのはOpus 5.5の公開後に更新されたモデル一覧の案内です。
| 項目 | Fable 5.1 | Opus 5.5 | Sonnet 5.5 |
|---|---|---|---|
| 公式の位置づけ | 難しい推論や長時間のエージェント作業向け | 長時間のコーディングや知識作業向け。迷ったらまずこれ | 速さと賢さの組み合わせがいちばんよい |
| APIの料金(100万トークンあたり) | 入力10ドル/出力50ドル | 入力4ドル/出力20ドル | 入力2ドル/出力10ドル |
| 無料プラン | 使えない | 使えない | 使える |
| Pro | 利用クレジットで使う | プランの上限の中で使える | プランの上限の中で使える |
Anthropicは、Opus 5.5を「多くの作業でFable 5.1と同じ水準で、Opus 5より約40%安い」と説明しています。発表記事のベンチマークではOpus 5.5がFable 5.1を上回る項目もありますが、社内で使った実感では差はその点数ほど大きくないとも書き添えています。Opus 5.5の料金やプラン別の扱いは、次の記事で詳しく整理しました。

これを個人の使い方に当てはめた筆者の提案は次のとおりです。
- 普段の質問、文章作成、コードの修正はOpus 5.5を基本にします。ProでもMaxでもプランの上限の中で使え、Fableより料金が低いモデルです。
- 範囲のはっきりした短い作業で速さを優先したいときは、Sonnet 5.5を選びます。無料プランで使えるのもSonnet 5.5です。
- Opus 5.5で思考を深くしても解けない作業や、数時間かかる大きな改修、何段階も調べる調査はFable 5.1に回します。Maxなら週の上限の50%まで、Proなら利用クレジットの残高を見ながら使ってください。
- Fable 5を選ぶ理由は、ほとんどありません。料金が同じで知識が古く、旧版の扱いだからです。5.1の文章の密度や装飾の少なさが合わない場合に、比べる相手として残す程度です。
無料プランでも使えるSonnet 5.5の性能や、Opus 5.5との使い分けは次の記事で解説しています。Fableを使う前に、料金の低いモデルで済む作業かどうかを見極められます。

モデルIDをclaude-fable-5からclaude-fable-5-1に変えれば移行できますが、互換性のない変更が3つあります。ツールの強制呼び出し(tool_choiceのanyとtool)がエラーになること、5.1の思考ブロックを以前のモデルが読めないこと、過去のターンを編集すると思考ブロックが無効になることです。キャッシュ読み取りの単価は4分の1になり、Anthropicの発表記事では、トークン課金の一般的な作業で費用が約25%、エージェント作業では最大で約45%下がる見込みで、実際の下がり幅はキャッシュした内容をどれだけ読み直す処理かで変わります。回答が始まる前の拒否は、2026年9月24日から一部の分類で請求の対象になりました。詳しくは移行ガイドを確認してください。
文章の密度や途中報告の減り方は、公式の説明をもとに整理しました。料金とプランの条件は変わることがあるため、申し込む前に公式ページで確かめてください。
Claude Codeでサイトを作って公開したい人へ
Fable 5.1やOpus 5.5を長いコーディング作業に使うなら、Claude Codeの料金とプランごとの使える範囲を先に確かめておくと、契約で迷いません。WordPressのサイトを作ったり運用したりしたい人には、テーマ開発やMCPでの連携、本番環境を守る注意点をまとめた記事が役に立ちます。


