WordPressの自動更新はどこまで自動?プラグイン・テーマの初期設定と変え方

WordPressは3.7以降コアのマイナー更新と翻訳が自動、メジャー更新は5.6以降の新規インストールだけ自動です。プラグイン・テーマは5.5以降に自分で有効化したものだけ。設定の変え方、止め方、失敗に気づく方法を整理します。

サイトの画面と回転する更新の矢印、オンとオフのスイッチ、封筒のイラスト。画像内の文字:WordPress自動更新 どこまで自動? コア・プラグイン・テーマの初期設定

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WordPressは、何もしなくても勝手に更新されることがあります。一方で「更新があります」の通知は残り続けるので、どこまでが自動で、どこからが自分の作業なのかが分かりにくい仕組みです。

この記事では、コア・プラグイン・テーマ・翻訳の4種類について、初期設定と変え方、止めたいときの方法、更新の失敗に気づく方法を整理します。WordPress.orgの公式ドキュメントをまとめた解説です。情報確認日:2026年10月21日。

結論
  • コアのマイナー更新(セキュリティ修正など)と翻訳は、WordPress 3.7以降、初期設定で自動更新されます。
  • コアのメジャー更新は、WordPress 5.6以降に新しくインストールしたサイトだけが初期設定で自動です。5.6より前から使っているサイトは、管理者が有効にしない限り手動のままです。
  • プラグインとテーマは、WordPress 5.5以降、1つずつ自分で「自動更新を有効化」したものだけが自動更新されます(セキュリティチームが配信する特別な修正を除く)。自動更新は1日2回実行され、結果はメールで届きます。

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WordPressの自動更新の早見表:種類ごとの初期設定と変え方

WordPressの自動更新は、コア・プラグイン・テーマ・翻訳の4種類に分かれ、初期設定も変える場所も種類ごとに異なる仕組みです。次の表は、公式ドキュメントの記述を同じ軸で並べたものです。

種類

初期設定

版の条件

管理画面で変える場所

管理画面以外で変える方法

コアのマイナー更新(7.1.2→7.1.3など)

自動

3.7以降

切り替えの画面はない(更新画面のリンクはメジャー更新の切り替え)

wp-config.phpの定数 WP_AUTO_UPDATE_CORE、フィルター

コアのメジャー更新(7.0→7.1など)

5.6以降の新規インストールは自動。5.6より前から使っているサイトは手動

5.6以降

ダッシュボード→更新のリンクで有効化・マイナーだけに戻す

wp-config.phpの定数 WP_AUTO_UPDATE_CORE、フィルター

プラグイン

手動(WordPress.orgが判断する特別な場合だけ自動)

5.5以降

プラグイン画面の「自動更新」列で1つずつ、または一括操作

フィルター auto_update_plugin

テーマ

手動(WordPress.orgが判断する特別な場合だけ自動)

5.5以降

外観→テーマで、テーマの詳細から1つずつ

フィルター auto_update_theme

翻訳ファイル

自動

3.7以降

切り替えの画面はない。手動更新はダッシュボード→更新

フィルター auto_update_translation

表の「特別な場合」は、WordPress.orgのAPIの応答で決まります。公式ドキュメントは、セキュリティチームが配信する強制的な修正にも触れています。自分で有効化していないプラグインが自動で更新されることがあるのは、重大な脆弱性を直すためにセキュリティチームが配信する、この仕組みによるものです。

WordPressの自動更新はどこまで自動?4種類の初期設定

初期設定のままで自動になるのは、コアのマイナー更新と翻訳ファイルです。コアのメジャー更新は、サイトをいつインストールしたかで変わります。

歯車・パズルのピース・筆・吹き出しのアイコンの下にスイッチが並び、歯車と吹き出しがオン、パズルと筆がオフになっているイラスト

コアのマイナー更新と翻訳は3.7から自動

自動バックグラウンド更新は、WordPress 3.7で入った仕組みです。公式ドキュメントは「ほとんどのサイトで初期設定で有効」と説明しています。5.6より前は、コアのマイナー更新と翻訳ファイルだけが初期設定での自動の対象でした。

マイナー更新は、7.1.2から7.1.3のように3つ目の数字が上がる更新です。セキュリティ修正や不具合の修正が中心です。

コアのメジャー更新は5.6以降の新規インストールだけ自動

WordPress 5.6以降に新しくインストールしたサイトでは、マイナーとメジャーの両方が初期設定で自動になります。5.6より前からあるサイトは以前の動きを引き継ぎ、メジャー更新は管理者が有効にするまで手動のままです。

新規インストールでも、WordPressのフォルダにGitなどのバージョン管理のフォルダ(.gitなど)が見つかったサイトは例外で、自動更新は有効になりません。日本語版の管理画面には「サイトはバージョン管理されているようです。自動更新は無効化されています。」という表示文が用意されています。AIでテーマを開発していて、サイトのフォルダごとGitで管理している人は当てはまる可能性があります。

プラグインとテーマは5.5から「自分で選んだものだけ」

WordPress 5.5から、管理者はプラグインとテーマを1つずつ選んで自動更新にできるようになりました。公式ドキュメントの表現は「opt-in」で、自分で有効化しない限り、前の章で触れた特別な場合を除いて自動にはなりません。有効化したものは、初期設定で1日2回の自動更新の対象になります。

マイナー更新で実際にどんな修正が届くのかを知りたい方は、次の記事で7.1.1のセキュリティ修正11件の中身と、自動更新の対象になる範囲を確認できます。

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自分のサイトのコアはメジャー更新まで自動?確かめる方法

ダッシュボード→更新を開くと、いまの設定に応じたリンクが表示されます。表示されたリンクの文言が、メジャー更新まで自動かどうかの目印です。

更新画面に出るリンク(日本語版の表記。かっこ内は英語版)

いまの状態

「WordPress のすべての新しいバージョンに対する自動更新を有効にします。」(Enable automatic updates for all new versions of WordPress.)

マイナー更新だけが自動。メジャー更新は手動

「メンテナンスリリースとセキュリティリリースのみの自動更新に切り替えます。」(Switch to automatic updates for maintenance and security releases only.)

メジャー更新まで自動

日本語の表記は、WordPress日本語版の翻訳(translate.wordpress.org の管理画面の訳文)で確認しました。どちらのリンクも出ない場合は、wp-config.phpの定数やフィルターで設定が固定されているか、バージョン管理のフォルダが検出されている可能性があります。公式の説明では、定数は更新画面の設定より優先されます。サーバー会社やプラグインが設定を決めている場合もあります。

プラグイン・テーマの自動更新を有効化・無効化する方法

切り替える場所は、プラグインならプラグイン画面、テーマなら外観の画面です。どちらも同じリンクを押せば、いつでも元に戻せます。

プラグインの場合

  1. 管理画面の「プラグイン」を開きます。
  2. 一覧の「自動更新」列で、対象のプラグインの「自動更新を有効化」を押します。止めるときは同じ場所の「自動更新を無効化」を押します。
  3. まとめて切り替えるときは、1列目のチェックボックスで選び、表の上の一括操作で有効化か無効化を選んで「適用」を押します。

テーマの場合

  1. 「外観」→「テーマ」を開き、対象のテーマの画像を押して詳細を開きます。
  2. 作者名のすぐ下にある「自動更新を有効化」を押します。止めるときは同じリンクで無効化します。

テーマには一括の切り替えがなく、1つずつ設定します。自動更新を有効にしたものに更新が出ると、リンクの下に次の自動更新までの時間が出ます。同じ時間はダッシュボード→更新でも確認できます。

WordPress 5.5以降なのにこの列やリンクが見当たらない場合、公式ドキュメントは、サーバー会社かプラグインが機能を止めている可能性を挙げています。AI系のプラグインを入れている人は、無料で使える範囲と上限を整理したWordPressのAIプラグインの記事も読んでいただくと、入れているプラグインの役割を見直すときの参考になります。

コアのメジャー更新を自動にする・マイナーだけに戻す方法

管理画面だけで変えるなら、ダッシュボード→更新のリンクを押すだけです。前の章の表にある2つのリンクで、メジャー更新を自動にしたり、マイナー更新だけに戻したりできます。

設定を管理画面から変えられないように固定したいときは、wp-config.phpに定数WP_AUTO_UPDATE_COREを書きます。値ごとの動きは次のとおりです。

WP_AUTO_UPDATE_CORE の値

動き

true

開発版・マイナー・メジャーの更新をすべて自動にする

'minor'

マイナー更新だけを自動にする

false

開発版・マイナー・メジャーの更新をすべて止める

この定数は、更新画面の設定より優先されます。開発版の更新を受け取るのは、すでに開発版を使っているサイトだけです。wp-config.phpを編集する前には、ファイルの控えを手元に残しておくと、書き間違えたときにすぐ戻せます。

自動更新を止めたいときは?止め方と止める前に考えること

止める範囲は、特定のプラグイン・テーマ1つから、すべての自動更新まで4段階で選べます。広く止めるほどセキュリティ修正も届かなくなるため、止めるのは必要な範囲だけにしてください。

止めたい範囲

方法

止まるもの

特定のプラグイン・テーマ

プラグイン画面・テーマの詳細で「自動更新を無効化」

そのプラグイン・テーマの自動更新

コアのメジャー更新

更新画面のリンクでマイナーだけに戻す。固定するなら WP_AUTO_UPDATE_CORE を 'minor'

メジャー更新。マイナー更新は続く

プラグイン・テーマの全部

フィルター auto_update_plugin・auto_update_theme に __return_false

セキュリティチームの強制的な修正も含めて止まる

すべての自動更新

wp-config.phpで定数 AUTOMATIC_UPDATER_DISABLED を true

コア・プラグイン・テーマ・翻訳のすべて

公式ドキュメントは、マイナー更新と翻訳の自動更新を止めることを「強く勧めない」と書いています。すべてを止める定数は、この2つも止めます。フィルターを書く場所として案内されているのは、必ず読み込まれるプラグイン(must-useプラグイン)です。

筆者の提案は、止めるのは表の1行目と2行目までにする使い方です。テーマを直接書き換えている、更新で崩れたことがあるプラグインがある、といった理由が分かっているものだけ自動更新を外し、そのぶん手動で更新する日を決めておきます。

自動更新の失敗に気づく方法:メールとサイトヘルス

自動更新の結果は、メールとサイトヘルスの画面で確かめられます。自動で動くぶん、失敗しても画面を開かないと気づきにくいものです。

メールで届く3つの知らせ

WordPressは初期設定で、プラグインとテーマの自動更新を試したあとにサイトの所有者へメールを送ります。送られるのは、1つ以上の自動更新に成功したとき、1つ以上が失敗したとき、一部が成功して一部が失敗したときの3つの場合です。

コアの自動更新にもメールの仕組みがあり、公式ドキュメントでは成功・失敗・重大な問題の3種類に分けられています。どちらのメールも、宛先はWordPressの管理者メールアドレスです(公式のコードリファレンスで確認)。「設定」→「一般」の管理者メールアドレスが使っていないアドレスのままになっていないかを、一度確かめておくと安心です(筆者の提案)。

サイトヘルスで自動更新が動いているか見る

「ツール」→「サイトヘルス」の「ステータス」タブは、自動更新が動かない状態を「致命的な問題」として表示します。公式ドキュメントに載っている例は次のとおりです。

  • バックグラウンド更新が期待どおりに動いていない
  • プラグイン・テーマの自動更新が無効になっているように見えるのに、設定の表示は残っている
  • WordPress.orgに接続できない(新しい版の確認や更新ができない)
  • ループバックリクエストを完了できない(予約した処理の実行に使われる)

プラグインとテーマの自動更新は、WordPressのCron(予約した処理を動かす仕組み)で実行されます。サーバーや入れているプラグインによっては予約どおりに動かないことがあり、公式ドキュメントはサイトヘルスでエラーを探すよう案内しています。

どれを自動にしたか忘れたときは、同じサイトヘルスの「情報」タブが役立ちます。有効・無効のプラグインとテーマごとに、自動更新が有効かどうかを一覧で確かめられる画面です。

サイトの種類別のおすすめ設定(筆者の提案)

どの設定がよいかは、サイトをどれだけ自分で書き換えているかで変わります。公式の仕組みを踏まえた筆者の提案として、3つの例を並べます。

サイトの種類

コア

プラグイン・テーマ

プラグインが少なく、テーマを書き換えていない個人ブログ

メジャーまで自動

WordPress.orgで配布されているものは自動を有効化

テーマを子テーマやAIで書き換えている、広告や計測のプラグインが多いブログ

マイナーだけ自動。メジャーは公開から少し様子を見て手動

崩れやすいものだけ自動を外し、週1回など日を決めて手動で更新

Gitで管理し、AIで開発を続けているサイト

自動更新が働かない可能性があるので、更新画面とサイトヘルスで状態を確かめる

手元の環境で更新を試してから本番に反映

どの例でも、マイナー更新は止めないことをおすすめします。マイナー更新はセキュリティ修正が中心で、止めると修正が届くまでの間、古い版のまま公開することになるためです。

自動更新の注意点と、自動に任せないほうがよいサイト

自動更新は手間を減らしますが、更新の結果までは確かめてくれません。次の点は、自動にする前に知っておきます。

  • テーマのファイルを直接書き換えていると、テーマの更新で変更が上書きされるおそれがあります。変更は子テーマに分けておくと、更新の影響を受けにくくなります(筆者の見方)。
  • 自動更新はCronで動くため、サーバーや入れているプラグインによっては予定どおりに実行されないことがあります。
  • WordPress.org以外から入れた有料のプラグインやテーマは、配布元の更新の仕組みも確かめておくと安心です(筆者の見方)。
  • 公式ドキュメントは、プラグインとテーマの自動更新を有効にする前に、前の状態へ戻せるようにしておくことを勧めています。更新前のバックアップは、サーバーの自動バックアップと手動の保存を組み合わせると取りこぼしを減らせます。

ネットショップや予約サイトのように、表示が崩れると売上や予約に直結するサイトは、プラグインの自動更新を広く有効にするより、手元の環境で試してから更新するほうが向いています(筆者の見方)。

更新で困っても戻せるサーバーを選びたい人へ

自動更新で表示が崩れたとき、最後に頼れるのはサーバーのバックアップです。シンレンタルサーバーとエックスサーバーを、ブログで使う場合の総額で比べた記事を読んでいただくと、バックアップを含めた機能の違いと費用の差が分かります。

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エックスサーバーは、Web・メールとデータベースを毎日自動でバックアップするレンタルサーバーです。自動更新のあとに表示が崩れたとき、サーバーパネルから前の状態へ戻したい人に向いています。

  • 自動バックアップは1日1回で、Web・メールとMySQLを過去14日分保持(一部の古いサーバーはWeb・メールが7日分)
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バックアップの内容は2026年10月21日に公式サイトで確認しました。料金・プランは申込み前に公式サイトで最新の表示を確認してください。

まとめ:マイナーは自動のまま、プラグインは選んで自動にする

  • 初期設定で自動なのは、コアのマイナー更新と翻訳(3.7以降)。メジャー更新は5.6以降の新規インストールだけが自動
  • プラグインとテーマは5.5以降、自分で「自動更新を有効化」したものだけが1日2回の自動更新の対象
  • コアの設定はダッシュボード→更新のリンクで切り替え、固定するならwp-config.phpの WP_AUTO_UPDATE_CORE
  • すべてを止めるAUTOMATIC_UPDATER_DISABLEDは、公式が「強く勧めない」マイナー更新・翻訳の停止まで含む。止めるのは理由のあるプラグインとメジャー更新までにする
  • 失敗は、届くメールと「ツール」→「サイトヘルス」で確かめる

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参考にした公式資料

この記事は、WordPress.orgの公式ドキュメント・開発者向けの告知と、エックスサーバーの公式ページをまとめた解説です。いずれも2026年10月21日に確認しました。