ElevenLabsの料金と使い方。無料プランの音声は商用利用できる?日本語対応と有料プランの違い

左に「ElevenLabs」「無料で商用利用できる?」の見出しと「料金・日本語対応・使い方」の帯、右にマイクと音の波、文書が音声の波形に変わる矢印、ヘッドホン、動画プレーヤーが並ぶイラスト。AI音声サービスElevenLabsの料金と商用利用の条件を解説する記事のサムネイル。画像内の文字:ElevenLabs 無料で商用利用できる? 料金・日本語対応・使い方

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YouTubeの解説動画にAIのナレーションを入れたい。ElevenLabsなら無料で始められると聞いたものの、無料プランで作った音声を収益化している動画に使ってよいのか、有料にするならいくらかかるのかが分からない。この記事は、そうした疑問に答えます。

ElevenLabsの無料プランには商用ライセンスが付いておらず、商用目的には使えません。無料プランで作った音声を公開するときは、タイトルに「elevenlabs.io」か「11.ai」を入れる帰属表示が求められます。収益化する動画などに使うなら有料プランが必要で、いちばん安いStarterは月6ドル(税別)です。日本語の読み上げには、Eleven v3、Multilingual v2、Flash v2.5の各モデルが対応しています。

情報確認日:2026年9月17日

ElevenLabs公式の料金ページ・ヘルプセンター・利用規約・ドキュメントをまとめた解説です。

先に押さえる条件
  • 無料プラン(Free)は非商用に限られます。公開するときは、タイトルに「elevenlabs.io」か「11.ai」を入れます。
  • 商用ライセンスは有料プラン(Starter 月6ドル以上)に付きます。ただし、ベータ版サービスで作ったものは商用利用できません。
  • 有料期間の前後に作った音声は、あとから有料プランにしても商用利用できません。
  • 料金は米ドル表示で、税金は含まれていません。公式ページで日本円の価格は確認できませんでした。
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目次

ElevenLabsで何ができる?

左の文書から矢印が伸びて中央の音声の波形になり、さらに矢印の先で動画を表示したノートパソコンとヘッドホンにつながるイラスト。文章を読み上げ音声にして動画のナレーションに使う流れを表す。

ElevenLabsは、AIで音声を作るサービスです。中心になるのは、入力した文章を選んだ声で読み上げる「Text to Speech(読み上げ)」で、動画のナレーションやブログ記事の音声版を作る用途に向いています。

料金ページでは、無料プランでも次の機能を使えると案内されています。

  • Text to Speech:文章を音声にする
  • Speech to Text:音声を文字にする(文字起こし)
  • Sound Effects:文章から効果音を作る
  • Voice Design:文章の説明から新しい声を作る
  • Music:音楽を作る
  • Image:画像を作る
  • Studio:長い原稿の音声化などをまとめて進める制作機能。無料プランで作れるプロジェクト数は、料金ページでは3、公式ドキュメントでは5と表示が食い違っています

自分や他人の声を再現する「Voice Cloning(声の複製)」は無料プランでは使えません。短い音声から声を作る「Instant Voice Cloning」はStarter以上、大量の音声で専用モデルを学習させる「Professional Voice Cloning」はCreator以上で使えます。吹き替え用のDubbing Studioと動画の生成(Image & Video)は、Starter以上の機能として案内されています。

日本語で使える?対応しているモデル

日本語の読み上げに対応したモデルはあります。ただしモデルによって対応言語が違い、英語専用のモデルもあるため、日本語の文章を読ませるときは次のどれかを選びます。

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モデル日本語公式ドキュメントの説明
Eleven v3対応(70以上の言語)感情表現が豊かな最新モデル。1回5,000文字まで。複数人の会話にも対応
Multilingual v2対応(29言語)1回10,000文字まで。長い文章の生成で最も安定
Flash v2.5対応(32言語)応答が速い低遅延モデル。1回40,000文字まで
Flash v2非対応(英語のみ)英語専用の低遅延モデル

公式ドキュメントは、多言語モデルで数字や記号をそのまま書くと読み方があいまいになるため、読み方を文字で書くことを勧めています。日本語なら「2026年」を「にせんにじゅうろくねん」のように書き換える形です(この書き換え例は筆者の提案です)。

公式サイトには日本語のページもあり、料金ページも日本語で読めます。ただし、日本語ページでも料金は米ドルで表示されています。

無料プランでできることと、商用利用の制限

無料プランでは毎月10,000クレジットが付きます。クレジットは、読み上げや文字起こしなど全機能で共通して使う利用量の単位です。料金ページの比較表では、無料プランで読み上げに使える量は1か月あたり約10分が目安とされています。公式FAQによると、Multilingual v2では1文字が1クレジットです。

  • 「Generate」を押すたびにクレジットが減ります。自分の文章を、クレジットを使わずに試し聞きする方法はありません。
  • 文章・声・モデルを変えずに作り直す場合は、最初の生成から2時間以内でページを再読み込みしていなければ、無料で2回まで再生成できます(音声設定のスライダーは変えてもかまいません)。
  • 使い切れなかったクレジットの繰り越しは、無料プランには適用されません。

無料プランの音声は商用利用できない

ElevenLabsのヘルプセンターは、無料プランには商用ライセンスが含まれず、商用目的には一切使えないと明記しています。利用規約でも、無料で使う人は非商用目的に限ると定めています。さらに禁止用途ポリシーでは、無料ユーザーが広告を含む商用目的で使うことを禁止事項に挙げています。

どこからが「商用目的」にあたるかの細かな線引きは、確認した公式ページには書かれていません。筆者の見方では、広告収益を得ているYouTubeチャンネルの動画、案件のPR動画、仕事で納品する音声などは商用目的と考えて、無料プランでは使わないのが無難です。

非商用で公開するときは、タイトルに帰属表示を入れる

無料プランや、ログインしていない状態で作った音声を公開する場合は、タイトルに「elevenlabs.io」か「11.ai」を入れてElevenLabsの名前を示す必要があります。たとえば趣味の動画をSNSに載せるなら、投稿や動画のタイトルに「音声:elevenlabs.io」と入れる形です(この書き方の例は筆者の提案です)。Eleven Musicで作った音楽の場合は、「Eleven Music」と明記する決まりになっています。

有料プランの料金と、どのプランから商用利用できるか

商用ライセンスは、すべての有料プランに含まれます。個人向けのプランは次のとおりです。料金ページの比較表で、商用利用(Commercial use)に印が付いていないのは無料プランだけでした。

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プラン月額(税別)毎月のクレジット読み上げの目安商用利用声の複製
Free0ドル1万約10分不可不可
Starter6ドル3万約30分Instantのみ
Creator22ドル(初月は11ドル)12.1万約121分Instant+Professional 1件
Pro99ドル60万約600分Instant+Professional 1件

読み上げの目安は、料金ページの比較表にあるウェブ版の読み上げ分数です。日本語の文章が何文字で1分になるかは公式ページに書かれていないため、実際に使える分数は原稿や声によって変わると考えてください。

チーム向けには、Scale(月299ドル、3席)、Business(月990ドル、10席)、個別見積もりのEnterpriseがあります。

支払いで確認しておきたい条件

  • 税金:料金ページには、価格に税金・課徴金・関税は含まれないとあります。利用規約には、法令で必要な場合は日本の消費税などの税金を含めて請求すると書かれています。
  • 日本円での金額:公式ページでは米ドルの価格しか確認できませんでした(未確認)。実際に支払う円の金額は、為替レートや税によって変わります。
  • 年払い:10か月分の料金で1年使えます。月あたりに直すと、Starterは5ドル、Creatorは18.33ドルです。
  • 初月の割引:2026年9月17日時点の料金ページでは、Creatorは初月50%オフで11ドルと表示されています。割引は変わることがあるため、申し込む前に料金ページで確かめてください。
  • クレジットの繰り越し:有料プランを続けていれば、使い残しを最大2か月分繰り越せます(残高は毎月の量の3倍まで)。ダウングレードや解約をすると、有料分の残りは失効します。
  • 返金:利用規約では、支払いは原則として返金されず、返金するかどうかは同社の判断とされています。
  • 支払い方法:クレジットカード、Apple Pay、Google Payが案内されています。

無料で作った音声は、あとから有料にすれば使える?

使えません。ヘルプセンターは、有料プランの期間外(契約前も解約後も)に作ったコンテンツは商用利用できず、非商用で共有する場合も常に帰属表示が要ると説明しています。無料プランで作りためた音声を、あとから有料にして収益化した動画に使う、という進め方はできないということです。

反対に、有料プランの期間中に作った音声は、解約した後も商用利用を続けられるとヘルプに書かれています。ただし、作ったデータをいつまで画面から取り出せるかは保証されていないため、必要な音声は手元に保存しておくと安心です。

有料プランでも商用利用できない場合
  • ベータ版サービスで作ったものは、商用目的にも本番環境にも使えません。公式ドキュメントのFAQには、Eleven v3の見出しに「Alpha」という表記が残っている箇所があります。一方、モデル一覧のドキュメントと料金ページの比較表にはベータやアルファの表記はなく、v3は無料プランを含む全プランの機能として載っています。v3がベータ版サービスに当たるかどうかは確認した公式ページに明記がないため、収益化する動画に使う前に、画面の表示や最新のヘルプを確認してください。
  • 一部の製品や機能には追加の利用条件があり、商用利用の前にサービス別の規約(Service-Specific Terms)を確認するよう案内されています。
  • 生成物を商用利用するには、必要な知的財産権を持っていて、法令・利用規約・禁止用途ポリシーに沿っていることが前提です。たとえば効果音(Sound Effects)の出力を、効果音素材集のように単体で販売・配布することは禁止されています。

使い方ごとに、どのプランが必要?

公式の条件をもとに、個人の使い方ごとの目安を筆者の見方でまとめました。商用にあたるかどうかで迷う場合は、有料プランで作るほうが安全です。

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使い方目安のプラン理由
音声の雰囲気を試す(公開しない)Free非商用の範囲。帰属表示は公開するときの条件
趣味の動画やSNS投稿(収益化なし)Free非商用なら使えるが、タイトルに「elevenlabs.io」か「11.ai」が必要
収益化したYouTube動画、広告付きブログ、PR案件Starter以上商用目的になるため商用ライセンスが必要
毎月の本数が多い、長いナレーションを作るCreator以上Starterの目安は月約30分、Creatorは約121分
自分の声をより忠実に再現したいCreator以上Professional Voice CloningはCreatorから

ここで整理したのはElevenLabs側の条件です。YouTubeなど投稿先のサービスにも独自のルールがあるため、投稿先の規約もあわせて確認してください。

ElevenLabsを使い始める手順

公式の製品ガイドに沿った、ウェブ版の読み上げの流れです。利用規約では、18歳未満(または居住地の成年年齢未満)の人は利用できないと定められています。

  1. 公式サイトでアカウントを作ります。利用規約では、非商用で使う場合は個人のメールアドレスで登録するよう定めています。
  2. Text to Speechのページを開き、入力欄に読ませたい文章を入力するか貼り付けます。
  3. 画面左下の「Voices」から声を選びます。公式ガイドは、仕上がりへの影響は声、モデル、設定の順に大きいと説明しています。
  4. 日本語の文章なら、日本語に対応したモデル(Eleven v3、Multilingual v2、Flash v2.5)を選び、必要に応じて音声設定を調整します。
  5. 「Generate」を押して音声を作ります。この時点でクレジットが減ります。
  6. できた音声を保存します。WAV・M4A・FLAC形式は、画面右側の履歴(history)からダウンロードします。

ボタン名や画面の配置は、公式ガイドの英語表記に合わせています。表示言語や更新によって違う場合があります。

声の複製(ボイスクローン)で気をつけること

自分の声を複製してナレーションに使う場合も、規約とヘルプの条件を確認しておきましょう。

  • 2種類の方法がある:Instant Voice Cloningは2分未満の音声ですばやく声を作れます。Professional Voice Cloningは大量の音声で専用モデルを学習させる方法で、学習には通常3〜6時間かかります。
  • Professional Voice Cloningは自分の声だけ:本人の同意があっても、他人の声では作れません。声が本人のものかを確かめる確認手続きがあります。家族や仲間の声を使いたい場合は、その人が自分のアカウントで作って確認を済ませ、共有リンクで共有する方法が案内されています。
  • 他人の声の無断再現は禁止:禁止用途ポリシーでは、同意や法的な権利なく他人の声を再現することや、AIで作った声であることを隠して人をだますことを禁じています。政治家や公職者のなりすましは、本人の許可があっても禁止です。
  • 必要な権利を持った音声だけを使う:利用規約では、必要な権利を持たない音声や文章を入力してはいけないとしています。ヘルプによると、生成された音声はすべて、作ったユーザーまでたどれる仕組みになっています。
  • アップロードした声の扱い:利用規約では、利用者の入力や出力の権利は利用者に残ります。一方で、声を含むコンテンツをサービスの提供・改善や新しいサービスの開発に使う権利を、ElevenLabsに与えることになります(本人の許可なく声を単体で商品化することはしないと書かれています)。

他人の声や有名人の声に似せた音声は、ElevenLabsの規約とは別に、法律上の問題になる可能性もあります。この記事は法律上の判断をするものではないため、迷う場合は専門家に相談してください。

申し込む前に料金ページを確認する

まずは無料プランで、日本語の読み上げが自分の用途に合うかを試すのが手堅い進め方です。収益化する動画などに使うと決めたら、音声を作る前に有料プランへ切り替えてください。料金や割引は変わることがあるので、申し込む前に公式の料金ページで最新の条件を確かめましょう。

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