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Claude Codeに時間のかかる修正を頼んだのに、出かける時間になってノートPCを閉じられない。そんなときに使えるのが、Claude CodeをAnthropicのクラウドで動かす「クラウドセッション」です。「正式提供になった」「100ドル分のクレジットがもらえる」と聞いて、自分が対象なのか、何をすればいいのかが気になっている人も多いと思います。
Claude Codeのクラウドセッション(以前の名前は「Claude Code on the web」)は、2026年9月23日(米国時間)に試験提供のリサーチプレビューを終え、正式提供になりました。対象はPro・Max・Teamプランと、Enterpriseのpremiumシート(またはChat + Claude Codeシート)の利用者です。あわせて、Pro・Maxの既存の契約者には、クラウドセッションだけに使える1回限りのクレジット(Proは100ドル、Maxは250ドル)が用意されました。受け取りは公式の案内で「10月7日まで」です。
情報確認日:2026年9月25日
Claude Codeの公式ドキュメント、Claude公式ブログ、Claude Devs公式Xアカウントの告知、claude.ai/code のクレジット受け取り画面の表示をまとめた解説です。
- クラウドセッションはAnthropicが管理する仮想マシン(クラウド上のパソコン)で動くので、ノートPCを閉じても作業が続きます。
- 使うにはGitHubアカウントの接続が必要です。自分のPCにだけある設定やツールは使えません。
- クラウドセッションの利用は、チャットやローカルのClaude Codeと同じプランの利用上限を分け合います。クラウドの仮想マシンに別料金はかかりません。
- クレジットはクラウドセッション専用で、先にクレジットから使われ、なくなると通常のプランの利用に戻ります。受け取り画面の表示では、ProjectsとRoutinesは対象外です。
- 受け取り期限「10月7日」の時刻と時差は公式の案内に書かれていません。日本では10月7日中に済ませておくのが安全です(筆者の提案)。
クラウドセッションとは?ローカルのClaude Codeと何が違う?

クラウドセッションは、Claude Codeを自分のパソコンではなく、Anthropicが管理するクラウドの仮想マシンで動かす使い方です。公式ドキュメントによると、依頼を送るとGitHubのリポジトリが仮想マシンに複製(クローン)され、Claudeがコードを読んで変更し、テストを実行して確かめ、作業用のブランチをGitHubへ送ります。セッションはノートPCを閉じても動き続け、進み具合は別の端末から確認したり指示を足したりできます。
始められる場所は次の5つです。
- ブラウザ:claude.ai/code(これが「Claude Code on the web」と呼ばれていたもの)
- スマホ:Claudeアプリの「Code」タブ
- デスクトップアプリ:セッションを始めるときに「Local」ではなく「Cloud」を選ぶ
- ターミナル:
claude --cloud "依頼内容"で新しいクラウドセッションを作る - Routines:決まった時刻やきっかけで動く定期実行も、それぞれクラウドセッションとして動く
ローカルのClaude Codeとの違いは、公式ドキュメントの比較表のうち、次の点を押さえておくと判断しやすくなります。
| 比べる点 | クラウドセッション | ローカルのセッション | ローカル+Remote Control |
|---|---|---|---|
| コードが動く場所 | クラウドの仮想マシン(標準はAnthropicが管理) | 自分のパソコン | 自分のパソコン |
| 自分のPCの設定・ツール | 使わない(リポジトリの中身だけ) | 使う | 使う |
| GitHub | 必要 | 不要 | 不要 |
| PCとの接続が切れたら | 動き続ける | 止まる | PCでセッションが開いている間は動く |
| 選べる権限モード | Accept edits・Plan・Auto | ターミナルではすべて | claude.aiとアプリからはManual・Accept edits・Plan |
| ネットワーク | 環境ごとに設定 | 自分のPCのネットワーク | 自分のPCのネットワーク |
Claude Codeの公式ドキュメント「Get started with Claude Code in the cloud」の比較表から、読者の判断に関わる行を選んで訳しています。
公式ドキュメントは、クラウドセッションが向く使い方として、独立した作業をいくつも同時に進めること、手元にないリポジトリを扱うこと、こまめな指示がいらない作業を任せること、コードの読み解きや調べものを挙げています。反対に、自分のPCの設定・ツール・環境が必要な作業は、ローカルで動かすか、ローカルのセッションをスマホやブラウザから操作できる「Remote Control」を使うほうが合うと説明しています。
Claude Codeそのものの役割や料金の全体像から知りたい場合は、Claude Codeとは?できること・料金と、ProやMaxで作ったコードの商用利用の条件を読んでいただくと、ローカルで使う基本から分かります。
自分のプランで使える?日本から使える?
Claude公式ブログは2026年9月23日の更新で、クラウドセッションが次のプランで正式提供になったと書いています。公式ドキュメントの冒頭にも同じ対象が書かれています。
- Pro
- Max
- Team
- Enterprise(premiumシート、またはChat + Claude Codeシートの利用者)
無料プランは対象に入っていません。Team・Enterpriseでは、組織のOwner(管理者)が管理画面でGitHubコネクタを有効にするまで、GitHubへのサインインの手順に進めません。組織の方針でクラウドセッション自体が無効になっている場合や、Zero Data Retention(データを保持しない契約)を有効にしている組織でも使えません。また、Amazon BedrockやGoogle Cloud経由でClaude Codeを使っている場合は対象外で、claude.ai のアカウントでのサインインが必要です。
日本からの利用については、Anthropicの提供地域の一覧で、Claude.ai(claude.ai)の対象国に日本が含まれています。クラウドセッションの公式ドキュメントには、地域を限る記載は見当たりませんでした。claude.ai/code の画面と公式ドキュメントには日本語の表示もあります。ただし、クラウドセッションを日本から使えると個別に明記した記載はないため、この記事では「地域の限定は書かれていない」というところまでにとどめます。
無料クレジットはもらえる?いつまでに何をすればいい?
Claude Devsの公式Xアカウントは、日本時間2026年9月24日の告知で、既存の契約者が1回限りのクレジットでクラウドセッションを試せると案内しました。案内と、claude.ai/code の受け取り画面に表示される条件をまとめると次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | Pro・Maxの既存の契約者(Team・Enterpriseについては告知に記載なし) |
| 金額 | Proは100ドル、Maxは250ドル(1回限り) |
| 受け取り方 | 告知のリンク(claude.ai/code の受け取り画面)から受け取るか、CLIで /claim-credit を実行 |
| 受け取り期限 | 10月7日まで(時刻・時差の記載なし) |
| 有効期限 | 11月5日16:59(日本時間。Maxアカウントの受け取り画面の表示で、公式Xの告知には記載なし) |
| 使える対象 | クラウドセッションだけ(公式Xの告知)。ProjectsとRoutinesは対象外(受け取り画面の表示) |
| 使われる順番 | クラウドセッションはまずクレジットを使い、なくなると通常のプランの利用に戻る |
| 必要なもの | クラウドセッションを始めるためのGitHubの接続 |
Claude Devs公式Xの告知(2026年9月24日)、claude.ai/code のクレジット受け取り画面(Maxアカウントで2026年9月25日に表示を確認)、受け取り画面からリンクされたAnthropicのプロモーションクレジット規約をもとに整理しています。
受け取り画面には「クラウドセッションに自動的に適用されます」と表示されていて、Claude Devs公式Xも、クラウドセッションを始めると自動で適用されると説明しています。受け取った後に別の設定をする必要はありません。受け取った後の画面では「$250中$250が残っています」のように残高が表示されます(Maxアカウントの表示)。
- 期限の時差:公式Xの告知は「Claim by Oct 7」とだけ書いていて、時刻とタイムゾーンがありません。有効期限は受け取り画面に日本時間で表示されますが、受け取り期限の日本時間は確認できませんでした。受けるつもりなら、日本時間の10月7日中に済ませておけば、時差がどちらでも間に合います(筆者の提案)。
- 「既存の契約者」の範囲:何日時点の契約者が対象か、告知の後にPro・Maxを契約した人も受け取れるかは、公式の案内に書かれていません。
- 解約すると失効:Anthropicのプロモーションクレジット規約では、クレジットは換金・譲渡できず、有料プランを解約したり無料プランに下げたりすると失効し、元に戻らないとされています。
- 自分の受け取り画面の表示を確かめる:有効期限(11月5日16:59)と、Projects・Routinesが対象外という条件は、Maxアカウントの受け取り画面に表示されたもので、公式Xの告知や規約のページには書かれていません。Proの画面は確認していないため、受け取る前に自分の画面に表示される期限と条件を確かめてください。
利用枠や料金はどう減る?
公式ドキュメントの「Limitations(制限)」によると、クラウドセッションは、同じアカウントでのほかのClaude・Claude Codeの利用と利用上限(レート制限)を分け合います。クラウドの仮想マシンを動かすことへの別料金はありません。つまり、ブラウザやスマホから頼んだ作業も、ローカルのClaude Codeやチャットと同じ枠から減っていきます。
気をつけたいのは、同時にいくつも動かす使い方です。公式ドキュメントは、複数の作業を並行して動かすと、その分だけ多くの利用枠を使うと書いています。クラウドセッションは claude --cloud を続けて打つだけで別々の作業を同時に走らせられるので、便利なぶん枠も速く減ります。
クレジットを受け取っている場合は、クラウドセッションの利用がまずクレジットから差し引かれ、使い切るとプランの通常の利用に戻ります。Claude Devsの公式Xは、クラウドセッションもほかのClaude Codeと同じようにPro・Maxのプランで動き、クレジットは任意の上乗せだと説明しています。同じ告知では、クレジットはプランの利用上限とは別枠で、ローカルで上限に達してもクラウドではクレジットが尽きるまで続けられる、とも書かれています。クレジットの額がプランの利用枠のどれくらいにあたるかは、公式の案内には書かれていません。
クラウドセッションの始め方
公式ドキュメント「Get started with Claude Code in the cloud」の手順をもとにしたブラウザでの始め方です。筆者が実際にタスクを走らせて確かめた手順ではありません。
- claude.ai/code を開き、Claudeのアカウントでサインインします。
- GitHubの接続を求められたら、案内に従ってGitHubの認可画面で承認します。公開リポジトリはそのまま扱えますが、非公開のリポジトリで作業するには、そのリポジトリを持つアカウントや組織に「Claude GitHub App」を入れる必要があります。
- クラウド環境(ネットワークの許可範囲や、起動時に動かす準備スクリプトをまとめた設定)を用意します。Pro・Maxでは「Default」という環境が自動で作られます。Team・Enterpriseでは作成フォームが出るので、初期値のまま「Create & finish」を押します。
- 入力欄の下でリポジトリとブランチを選びます。
- 権限モードを選びます。クラウドセッションで選べるのは、Claudeが確認なしで変更を進める「Accept edits」、先に進め方を提案して承認を待つ「Plan」、判定の仕組みがClaudeの操作を確認する「Auto」の3つです(Autoは組織が許可し、選んだモデルが対応している場合に表示)。
- やってほしいことを具体的に書いて送ります。終わったら差分(変更点)を確認し、行ごとにコメントを付けて直してもらったり、「Create PR」でプルリクエストを作ったりします。
ブラウザのタブを閉じてもセッションは止まらず、今の作業を終えるまで動き続けます。これは公式ドキュメントでも「仕様どおり」と説明されています。
権限モードのうち「Auto」の仕組みや、止められる操作については、Claude Codeの自動モードとは?Pro・Maxなどで8月から既定に。止められる操作と、毎回確認するモードに戻す方法を読んでいただくと、ローカルでの使い方も含めて分かります。
ターミナルから使う場合
ふだんターミナルでClaude Codeを使っている人は、次のように使い分けられます。いずれもclaude.ai のアカウントでサインインしている必要があり、APIキーでの認証では使えません。
- クラウドに任せる:
claude --cloud "依頼内容"で新しいクラウドセッションを作ります。クラウド側は手元の作業フォルダではなく、GitHubにある今のブランチを複製するので、手元のコミットは先にpushしておきます。 - 手元に引き取る:
claude --teleportで、クラウドセッションのブランチと会話の履歴をターミナルに取り込めます。取り込んだ後にターミナルで進めた作業は、クラウド側には反映されません。 - GitHubの接続をターミナルで済ませる:GitHub CLI(gh)を使っている人は、Claude Codeの中で
/web-setupを実行すると、ブラウザでの接続手順を通らずにGitHubを接続できます(Team・Enterpriseでは管理者の設定が必要)。
公式ドキュメントによると、CLIからの受け渡しは一方向で、ターミナルで進めている既存のセッションをそのままクラウドへ送ることはできません。ローカルのセッションをクラウドへ送りたい場合は、デスクトップアプリの「Continue in」メニューを使います。
クラウドとローカル、どう使い分ける?
公式ドキュメントが挙げる向き・不向きをもとにした、筆者の使い分けの提案です。
- クラウドが合う:テストの修正やドキュメントの更新など、内容がはっきりしていて途中の指示があまりいらない作業。外出前や寝る前に頼んでおき、あとでスマホから結果を見る使い方。
- ローカルが合う:手元にだけあるデータベースや開発用サーバー、APIキーの入った設定ファイル、GitHubに置いていないコードを使う作業。画面を見ながら細かく指示したい作業。
- Remote Controlが合う:手元の環境が必要だけれど、席を離れている間もスマホから様子を見たり指示したりしたい作業。ただしPCでセッションが開いている必要があります。
クラウドのセッションをいくつもまとめて、Claudeに割り振りと取りまとめを任せたい場合は、Claude Codeの新しいプロジェクトが候補になります。Claude Codeの新しいプロジェクトとは?Pro・Maxで段階提供、クラウドの並行スレッドと自分のPCのコードの扱いを読んでいただくと、スレッドの仕組みと対象プランが分かります。なお、受け取り画面の表示では、今回のクレジットはProjectsには使えません。
使う前に知っておきたい注意点
- GitHubが前提:リポジトリの複製とプルリクエストの作成にはGitHubが必要です。GitLabやBitbucketのリポジトリも、ターミナルから手元のリポジトリをまとめて送る方法(環境変数
CCR_FORCE_BUNDLE=1)でクラウドに渡せますが、結果をそのリポジトリへpushすることはできません。 - ネットワークは初期状態で絞られている:Default環境は「Trusted」という設定で、よく使うパッケージの配布元など許可されたドメインにだけつながります。必要に応じて環境の設定で変えます。
- しばらく放置すると止まる:操作のないクラウドセッションは一定時間で止まり、仮想マシンが回収されます。claude.ai/code から開き直せば会話の履歴は戻りますが、裏で動いていたコマンドなどは戻りません。
- 共有するときは中身を確認する:Pro・Maxでは、セッションを「Public」にするとclaude.ai にログインしているすべてのユーザーが見られるようになります。非公開リポジトリのコードや認証情報が含まれていないか、共有前に確かめるよう公式ドキュメントも注意しています。
- 会社の組織でIP制限をしている場合:組織でIPアドレスの許可リストを有効にしていると、Anthropicのクラウドで動くセッションは認証エラーになります。解除の相談はAnthropicのサポートへ、と案内されています。
まとめ:Pro・Maxならクレジットを受け取り、小さな作業から試す
Claude Codeのクラウドセッションは、2026年9月23日(米国時間)にPro・Max・Team・Enterprise(premiumシートなど)向けに正式提供になりました。PCを閉じても作業が続き、スマホやブラウザから様子を見られるのが、ローカルとのいちばん大きな違いです。利用枠はほかのClaudeの利用と共通なので、並行して動かすほど速く減ります。
Pro・Maxの既存の契約者は、GitHubを接続したうえで、10月7日までにクラウドセッション用のクレジット(Pro 100ドル、Max 250ドル)を受け取れます。有効期限は、受け取り画面の表示では日本時間11月5日16:59です。まずはテストの修正のような小さな作業を1つ頼んでみて、ローカルで続けたい作業との線引きを決めていくのが、無理のない始め方です(筆者の提案)。
始め方の詳しい手順はClaude Code Docs:Get started with Claude Code in the cloud、正式提供の告知はClaude公式ブログ:Claude Code on the web、クレジットの告知はClaude Devs公式X、クレジットの規約はAnthropic:Claude Promotional Credit Offer Termsで確認できます(いずれも英語)。

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