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海外の取引先とのオンライン打ち合わせが入った。英語は読めば分かるのに、会議になると聞き取りが追いつかず、相づちを打っているうちに話が進んでしまう。日本語の字幕が会議中にリアルタイムで出れば議論についていけるけれど、そのためだけに有料ツールを契約するほどの回数でもない。この記事は、そうした場面で使える無料の方法として、PLaMo翻訳の会議翻訳を整理したものです。
PLaMo翻訳の会議翻訳は、2026年9月10日から期間限定の無料トライアルとして提供されています。対象は「法人・個人を問わずお申し込みいただけます」と公式のお知らせに書かれていて、個人でも申し込めます。利用料金は無料です。Zoom・Google Meet・Microsoft Teamsの会議URLを貼ると、PLaMo翻訳の翻訳ボットがその会議に参加し、参加者の発言をリアルタイムに文字起こしして双方向に翻訳します。申し込みにはPLaMo翻訳へのログインが必要で、申込み内容が確認されたあとメールで案内が届いてから使えるようになります。
情報確認日:2026年9月21日
PLaMo翻訳の公式サイト(2026年9月10日のお知らせ、会議翻訳ページ、料金ページ、ライブ音声翻訳ページ)に書かれている内容をまとめた解説です。
- 無料で使える期間の終了日は公表されていません。公式のお知らせには利用期間として「利用開始から正式リリースまで」とだけ書かれています。正式リリースの時期は「今秋」(お知らせの日付から2026年の秋)と書かれており、日付は示されていません。
- 正式リリース後の料金も公表されていません。2026年9月21日時点のPLaMo翻訳の料金ページのプラン一覧・比較表には、会議翻訳の項目がありません。
- 翻訳ボットが会議に入る仕組みのため、会議のホスト側でボットの入室許可が必要です。自分が主催しない打ち合わせでは、相手の承諾が要ります。
- 申し込んだ日からすぐ使えるとは書かれていません。申込み内容を確認のうえ、利用できる状態になり次第、順次メールで案内されます。申し込みが多い場合は案内まで時間がかかることがある、と公式に書かれています。
- トライアル期間中の仕様・提供条件は予告なく変更する場合がある、と公式のお知らせに書かれています。申し込む前に公式ページで最新の条件をご確認ください。
PLaMo翻訳の会議翻訳は何をしてくれる?
PLaMo翻訳は、株式会社Preferred Networksが自社開発した日本語に強い大規模言語モデル(LLM)を使った翻訳サービスです。会議翻訳はその新機能で、2026年9月10日のお知らせで発表されました。会議翻訳ページでは「現在開発中の機能」と説明されていて、正式リリース前の無料トライアルという位置づけです。
使い方の中心は「会議URLを貼る」ことです。Zoom・Google Meet・Microsoft Teamsの会議URLを貼り付けると、PLaMo翻訳の翻訳ボットがその会議に参加します。ボットは参加者の発言を原語のまま文字起こしし、同時に翻訳して、専用の閲覧ページにリアルタイムで表示します。

公式のお知らせと会議翻訳ページが挙げている特長は、次のとおりです。いずれも公式のお知らせと会議翻訳ページの説明を整理したものです。
- 文字起こしは、低遅延のストリーミング音声認識で発話を即座にテキスト化し、同時進行で単語を補正する2段階構成になっている
- 翻訳は、過去の訳文・会議全体の文脈・用語集を踏まえて行うため、専門用語や固有名詞の訳語が会議を通して一貫する
- 日本語ともう1つの言語を主催者が設定すると、どちらの言語で話しても自動で判定し、相手の言語へ双方向に翻訳する
- オンライン会議のユーザーアカウントごとに音声を認識するため、複数アカウントから同時に発言があっても翻訳結果で発言が混ざらない
- 表示はチャット形式と、原文・訳文の横並び表示を切り替えられる。会議画面に重ねて表示できる字幕ウィンドウも用意されている
翻訳を見る人はアカウントを作らなくてよい
翻訳結果は専用の閲覧ページに表示され、共有リンクを開くだけで見られます。会議の参加者がアカウントを作成したりログインしたりする必要はない、と会議翻訳ページのよくあるご質問に書かれています。逆に、チームのアカウントを持っている人だけが翻訳結果を閲覧できるように制限をかけることもできる、とも書かれています。
会議の音声と、残る記録の扱い
会議の音声はどこにも保存されず、文字起こし・翻訳の処理後すぐに破棄されると公式に書かれています。音声や会議の内容がAIの学習に利用されることはなく、データ処理は日本国内で完結する、という説明もあります。トライアル期間中の入出力データについても、AIの学習に利用されないと会議翻訳ページに書かれています。
一方で、PLaMo翻訳上に残る会議ログ(文字起こし・翻訳の結果)には保存期間があります。会議を削除すると同時に削除され、削除しなかった場合でも会議終了から7日後に自動的に削除されます。会議終了時に即時削除する設定も選べます。削除された会議ログは復元できず、共有リンクも無効になる、と書かれています。議事録として残したい場合は、7日以内に必要な内容を手元に控えておく必要があります。会議ログを書き出す機能があるかどうかは、2026年9月21日時点の会議翻訳ページには書かれていません。
個人でも申し込める?対応する会議ツールと言語
無料トライアルの対象は、公式のお知らせの表に「法人・個人を問わずお申し込みいただけます」と書かれています。会社としての契約や法人名義は条件になっていません。
申し込みに必要だと明記されているのは、PLaMo翻訳へのログインです。どの料金プランに入っている必要があるかは、2026年9月21日時点の公式ページには書かれていません。PLaMo翻訳には0円のFreeプランがありますが、Freeプランのまま会議翻訳のトライアルに申し込めるかどうかは公式の記載が見つからなかったため、この記事では断定しません。
対応する会議サービス
| 会議サービス | 使うときの条件 |
|---|---|
| Zoom | 会議URLを貼り付けると自動で判別される。会議のホスト側で翻訳ボットの入室許可が必要 |
| Google Meet | 同上 |
| Microsoft Teams | 同上 |
| 上記以外のサービス | 2026年9月21日時点の公式ページに記載なし |
対応する15言語
対応言語は15言語です。公式のお知らせには「日本語(必須選択)ともう1つの言語を主催者が設定するだけで」と書かれているので、下の一覧のうち日本語は固定で、残りから相手の言語を1つ選ぶ形になります。
- 日本語(必須選択)
- 英語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、韓国語
- アラビア語、イタリア語、インドネシア語、オランダ語、スペイン語
- タイ語、ドイツ語、フランス語、ベトナム語、ロシア語
正式リリース版ではさらに多くの言語に対応予定、と公式のお知らせに書かれています。どの言語がいつ増えるかは示されていません。
申し込みから会議で使うまでの手順

会議翻訳ページには、利用開始までの流れが3段階で示されています。
- 会議翻訳ページを開き、ページ下部の「トライアルに申し込む」から申し込む。申し込みにはPLaMo翻訳へのログインが必要
- 申込み内容が確認され、利用できる状態になり次第、順次メールで案内が届くのを待つ
- 案内が届いたら、Zoom・Google Meet・Microsoft Teamsの会議URLを貼って利用を開始する。チームでの利用もできる、と公式ページに書かれている
会議の当日は、翻訳ボットが会議に入室します。会議の主催者または参加者がボットの入室を許可する必要があるため、自分が主催しない打ち合わせでは、事前に相手へ「翻訳のためのボットを入れてよいか」を確認しておくと、当日その場で止まらずに済みます(筆者の提案)。
申し込む前に手触りを確かめたい場合
会議翻訳ページには、ログイン不要で試せる体験デモが用意されています。所要は約1分、マイクの使用許可を求められ、相手が話す言語として英語・中国語・韓国語・ドイツ語・フランス語から選べる、と同ページに書かれています。デモで使われる文字起こし・翻訳は製品の会議翻訳機能と同じもので、AIは決められた内容以外は発話しない、という注記もあります。デモを開始するとPLaMo翻訳の利用規約とプライバシーポリシーに同意したものとみなされる旨が書かれているので、始める前にその2つに目を通しておくと安心です。
いつまで無料?正式版の料金は決まっている?
無料トライアルの利用料金は無料、利用期間は「利用開始から正式リリースまで」と公式のお知らせの表に書かれています。終了する日付は書かれていません。正式リリースの時期についても「今秋の正式リリースに先立ち」という書き方で、具体的な日付は示されていません(2026年9月21日時点)。無料で使える期間は、正式リリースの時期次第で変わることになります。
正式リリース後に会議翻訳がどのプランで、いくらで使えるようになるかも公表されていません。2026年9月21日時点のPLaMo翻訳の料金ページのプラン一覧・比較表には、ブラウザ翻訳・ファイル翻訳・テキスト翻訳・英文添削・ライブ音声翻訳・用語集などの項目はありますが、会議翻訳の項目は見当たりません。
参考までに、同じ日に料金ページに表示されていた個人向けプランの月額(月払い)は次のとおりです。LiteとProは「リリースキャンペーン中」の価格として、定価と並べて表示されています。
| 個人向けプラン | 月額(月払い) |
|---|---|
| Free | 0円(クレジットカード不要と記載) |
| Lite | 980円(税込1,078円)/定価1,180円 |
| Pro | 2,580円(税込2,838円)/定価2,980円 |
この金額は会議翻訳の料金ではありません。会議翻訳が将来どのプランに含まれるかは公表されていないため、「Liteに入っておけば正式リリース後も会議翻訳を使える」といった判断はできない点にご注意ください。なお料金ページには、年払いにすると16.7%OFFになるとも表示されています。
向いている場面と、まだ分からないこと
ここからは、公式の説明をもとにした筆者の見方です。会議翻訳が向きそうなのは、次のような場面です。
- 自分が主催するZoom・Google Meet・Microsoft Teamsの会議で、海外の相手と日本語と相手の言語で話す
- 社内の海外拠点や継続して取引のある相手など、翻訳ボットの入室をお願いしやすい関係の打ち合わせ
- 会議のあとで文字起こしと訳文を見返したい(会議ログは削除しなければ7日間残り、即時削除も選べる)
- 会議の内容を外に出したくない(音声は保存されず、データ処理は国内で完結すると公式に書かれている)
反対に、次の場面では会議翻訳だけでは解決しません。
- 翻訳ボットを入れられない会議(主催者の許可が得られない、不特定多数が参加する外部のウェビナーなど)
- Zoom・Google Meet・Microsoft Teams以外のサービスで行われる会議
- 会議の日程が目前に迫っている場合(申し込みから利用開始の案内まで待ち時間がある)
ウェビナーや動画には、同じPLaMo翻訳の別機能が候補
ボットを入れられない場面では、PLaMo翻訳の別機能「ライブ音声翻訳」が候補になります。ブラウザのタブ・ウィンドウ・画面の音声を文字起こしし、原文と訳文を字幕として表示する機能で、動画・ウェビナー・オンライン会議などで使えると公式ページに書かれています。ログインすれば無料で試せますが、次の条件があります。
- PC専用で、スマートフォンやタブレットでは使えない
- FreeプランとLiteプランで使えるブラウザはChromeのみ。ProプランではEdgeも使えるが、その場合はオンデバイス音声認識が使えない。SafariやFirefoxでは使えない
- ライブ音声翻訳の月間翻訳文字数は、Freeプランが50,000文字、Liteプランが1,000,000文字、Proプランが5,000,000文字
- クラウド音声認識はProプランとProチームプランのみで、ユーザーごとに月5時間まで。ほかのプランでは端末上での音声認識を使う
- DRMで保護された音声や、ブラウザが音声を取得できない環境では使えない
会議ではなく録画された英語の動画を日本語で把握したい方は、YouTube動画をAIで要約する無料の方法。YouTubeの「Ask」・Geminiアプリ・Gemini Notebookの違いと選び方を読んでいただくと、字幕を追わずに内容をつかむ無料の選択肢と、その使い分けが分かります。
この記事では確かめられなかったこと
- 翻訳の精度、字幕が表示されるまでの遅れ、複数人が同時に話したときの発言の切り分けの正確さ。公式は「低遅延」「訳語が一貫する」「発言が混ざらない」と説明していますが、実際の使い心地は、この記事では確認していません。
- 申し込みから利用開始の案内メールが届くまでの日数。「順次ご案内します」とだけ書かれています。
- Freeプランのまま申し込めるかどうか。ログインが必要という記載だけで、必要なプランは書かれていません。
- 無料トライアルの終了日と、正式リリース後の料金。どちらも公表されていません。
- 1回の会議の長さや、月あたりの利用回数の上限。2026年9月21日時点の公式ページには記載が見つかりませんでした。
申し込みを検討する場合は、トライアル期間中の仕様・提供条件が予告なく変更される可能性があるため、その時点の公式ページで条件を確認してから進めてください。

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