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Excelの関数を覚えたいのに、一覧を開くと数が多くて手が止まる。ChatGPTに数式を作ってもらうと動くけれど、少し表が変わると自分では直せない。そんな人に向けて、関数を自分で使えるようになるための学び方をまとめました。
関数は、数式の仕組みから集計、条件、検索、エラー処理の順に、自分で作った小さな表で1つずつ試すと身につきやすくなります。AIには答えを出させるより、数式の意味を説明させたり、練習問題を作らせたりする使い方が向いています。AIの答えには間違いが混じることがあり、Microsoftの関数ヘルプと「数式の評価」で確かめる手順が欠かせません。講座で学ぶ場合は、Excelの関数そのものを扱うか、前提のツールとバージョン、質問できる仕組み、料金を公式サイトで見比べてください。
情報確認日:2026年10月9日。Microsoftサポート、OpenAIヘルプ、DMM 生成AI CAMP 学び放題の公式サイトをもとにした解説です。学ぶ順番と指示文の例は筆者の提案です。
Excelの関数は、何から順に覚えればいい?

Microsoftの関数一覧には数百の関数が載っていますが、最初から全部を覚える必要はありません。筆者の提案は、次の5段階で進める順番です。前の段階で覚えたことを、次の段階の関数がそのまま使う並びにしています。
| 段階 | 覚えること | できるようになること |
|---|---|---|
| 1. 数式の仕組み | 等号(=)、セル参照、相対参照と絶対参照 | 他のセルの値を使って計算し、数式を下の行へコピーできる |
| 2. 集計 | SUM、AVERAGE、COUNTA | 合計・平均・件数を出せる |
| 3. 条件 | IF、COUNTIF、SUMIFS | 条件によって表示を変えたり、条件に合う行だけ数えたり合計したりできる |
| 4. 検索 | XLOOKUP(使えない版ではVLOOKUP) | 商品コードから価格を引くなど、別の表から値を取ってこられる |
| 5. エラー処理 | IFERROR | エラーのときに「該当なし」などの文字を出せる |
最初に押さえるのは、関数より数式の仕組み
Excelの数式は、常に等号(=)で始まります。=A2-B2 のように、セルの番地を指定すると、そのセルの値を使って計算します。
つまずきやすいのは、数式をコピーしたときの参照の動きです。新しく作った数式は相対参照になっていて、B2にある =A1 をB3へコピーすると =A2 に変わります。行や列を動かしたくないセルは、$A$1 のように$を付けた絶対参照にします。税率や単価を1つのセルに置き、全行から参照する表を作ってみると、2つの参照の違いがはっきり見えるはずです。
段階ごとの関数の例
次の例は、Microsoftサポートの関数ページにある書式に合わせて書いたものです。セル範囲は自分の表に合わせて変えてください。
=SUM(A2:A10):A2からA10までの値を合計する。文字が入ったセルは無視して数値だけを足す。=IF(A2>B2,"予算超過","OK"):A2がB2より大きければ「予算超過」、そうでなければ「OK」と表示する。=COUNTIF(A2:A5,"リンゴ"):A2からA5のうち「リンゴ」と入力されたセルの数を数える。条件を2つ以上にするときはCOUNTIFSを使う。=SUMIFS(C2:C50,B2:B50,"東京"):B列が「東京」の行だけ、C列を合計する。最初の引数が合計する範囲で、その後に条件の範囲と条件を組で並べる。=XLOOKUP(F2,A2:A50,C2:C50,"該当なし"):F2の値をA列から探し、同じ行のC列の値を返す。見つからなければ「該当なし」と表示する。=IFERROR(A2/B2,"計算エラー"):A2÷B2がエラーになったとき(B2が0など)に「計算エラー」と表示する。
XLOOKUPはExcel 2016とExcel 2019では使えません。会社のExcelがこの版なら、=VLOOKUP(F2,A2:C50,3,FALSE) のようにVLOOKUPで同じ検索を書きます。VLOOKUPは、探す値が範囲の一番左の列にある必要があり、3番目の引数に返す列の番号を入れ、最後のFALSEで完全一致を指定します。XLOOKUPは一致モードを省略すると完全一致で探しますが、VLOOKUPは最後の引数を省略すると近似一致になるため、FALSEを書き忘れないでください。自分のExcelの版は、学び始める前に確認しておくと迷いません。
独学で使えるMicrosoftの無料教材は?
関数の書式や引数の意味は、Microsoftサポートの関数ページがいちばん確かな参照先です。独学の教材として使いやすいのは次の3つです。
最初に読むなら「Excel の数式の概要」がよいでしょう。数式の入れ方、セル参照、相対参照と絶対参照を1ページで説明していて、「数式の使用を開始する」ブックもここからダウンロードできます。このブックでは、SUM、COUNT、AVERAGE、VLOOKUPを実際の例と図で練習できると案内されています。
関数ごとの説明は「Excel 関数(アルファベット順)」から探します。関数名を選べば、書式、引数の説明、例が載ったページが開く仕組みです。COUNTIFやIFERRORのページには、例の表をコピーして新しいシートに貼れば同じ結果を試せる例がついています。
関数の次にピボットテーブルなども学びたくなったら、「Excel のヘルプとラーニング」が入口になります。「数式と関数」「インポート&分析」といった分類から、目的のページを探せます。
練習用の表は、10行ほどの小さなものを自分で作ると扱いやすいでしょう。答えを暗算で確かめられる大きさなら、数式が合っているかをその場で判断できます。会社のファイルを使うのは、関数の動きに慣れてからで十分です。
AIにはどう聞けば、自分で使えるようになる?
AIに「この集計の数式を作って」と頼めば、数式はすぐ返ってきます。ただ、そのまま貼るだけでは、表の形が変わったときに自分で直せません。学ぶ目的で使うなら、数式の部品ごとの意味を説明させたり、練習問題を出させたりする聞き方が向いています。
ChatGPTの「学習モード」を使う
ChatGPTには、答えを示すだけでなく、質問を返しながら段階的に説明する「学習モード」があります。OpenAIのヘルプによると、学習モードの対象はすべてのプランで、Web・iOS・Androidのどれからでも利用可能です。Webでは入力欄に「@study」と入力するか、「+」を選んで「study」と検索し、候補から「学習」を選ぶとオンになります。chatgpt.com/studymode を直接開く方法もあります。一時チャット、GPT、プロジェクトでは選べないため、通常の会話を開いてから切り替えてください。
学習モードを使っても、メッセージ数や利用上限は通常のChatGPTと同じです。学習モードも誤ることがあるとヘルプに書かれているので、返ってきた説明は次の節の方法で確かめます。
- 「Excelの初心者です。SUMIFS関数を学びたいので、A列に日付、B列に支店名、C列に売上がある10行の練習用の表を作ってください。答えは出さずに、問題を1問ずつ出してください。」
- 「次の数式を、引数ごとに分けて意味を説明してください。そのあと、私が自分で同じ数式を書けるか確かめる質問をしてください。
=XLOOKUP(F2,A2:A50,C2:C50,"該当なし")」 - 「私のExcelはExcel 2019です。自分で書いた次の数式が意図どおりか確認し、間違っていればどこが違うかだけヒントをください。」
筆者の提案で、返ってくる答えの例は載せていません。表は自分で作った練習用のデータを使い、会社の売上や顧客名を貼らないでください。
Excelの版を伝えるのは、版によって使えない関数があるためです。XLOOKUPのように、Excel 2016・2019では使えない関数を提案されることがあります。
関数を覚えたあとで、実際の仕事の表の集計やファイルの分析をChatGPTに頼みたくなったら、次の記事で頼み方と無料でできる範囲、会社のデータを渡す前の注意をまとめています。

AIへの指示文そのものの組み立て方を基礎から練習したい方は、次の記事でOpenAI・Anthropic・Googleの公式ガイドに共通する基本の型と、4週間の練習の進め方を確認できます。

Excelの中のCopilotで学ぶ場合の条件
Excelに組み込まれたCopilotでも、数式を作ったり、データについて質問したりできます。MicrosoftのFAQでは、使うための契約として4種類が挙がっています。個人向けは、AIクレジットプラン付きのMicrosoft 365 PersonalかFamily、またはMicrosoft 365 Premiumです。法人向けは、商用のMicrosoft Copilotサブスクリプションか、Copilot Chatの対象になっているMicrosoft 365・Office 365のビジネス向けまたはエンタープライズ向けのサブスクリプションです。
会社のアカウントでは、組織の設定によって使えない場合もあります。ExcelのCopilotには編集・プラン・チャットの3つのモードがあり、既定は、ブックを直接書き換える編集モードです。学ぶ目的で質問するなら、ブックを変更しないチャットモードが向いています。プロンプトは日本語に対応していますが、主に英語の資料で学習しているため、英語以外では性能が下がる場合があるとFAQに書かれています。
AIが出した数式は、どう確かめる?
OpenAIのヘルプは、ChatGPTが誤った答えを、自信があるような口調で返すことがあると説明しています。MicrosoftもExcelのCopilotについて、不正確な結果を出す場合があると書いています。AIが出した数式は、次の4つで確かめてください。
- 関数名でMicrosoftサポートのページを開き、引数の順番を照らし合わせる。たとえばSUMIFSは合計する範囲が最初に来るので、条件の範囲と入れ替わっていないかを見る。
- その関数が自分のExcelの版で使えるかを、関数ページの「適用先」で確かめる。
- 答えが分かっている小さな表で試し、手で数えた結果と一致するかを見る。
- 関数を組み合わせた数式は、「数式の評価」で計算の途中を1段階ずつ見る。
「数式の評価」は、数式のセルを選んで[数式]タブの[ワークシート分析]グループから開く機能です。[検証]を押すたびに、下線の部分が値に置き換わっていきます。Microsoftのページの例は =IF(AVERAGE(F2:F5)>50,SUM(G2:G5),0) で、平均が40になり、条件がFALSEになって0が返るまでの流れを順に追えます。AIの説明と、Excelが実際に計算した途中の値を見比べると、数式の読み方が身につきます。Microsoftのこのページの適用先には、Microsoft 365、2024、2021の各版が表示されています。
ChatGPTの答えを確かめる手順全般は、ChatGPTの答えが正しいか確かめる方法を読んでいただくと、間違う理由と頼み直し方が分かります。
講座で学ぶなら、何を確かめて選ぶ?
独学で手が止まりやすい人や、質問できる相手がほしい人は、講座も候補になります。Excelの講座と、生成AIの講座の中でExcelを扱うものとでは、学べる範囲が異なる点に注意が必要です。申し込む前に、公式サイトで次の点を確かめてください。
| 確かめること | 見る理由 |
|---|---|
| Excelの関数そのものを教えるか | AIツールの使い方が中心の講座では、関数の基礎を扱わない場合がある |
| 前提になるExcelの版とツール | XLOOKUPやCopilotは、版や契約によって使えない |
| 追加でかかる費用 | Copilotなど、受講料とは別に契約が必要なツールを使うことがある |
| 質問・添削の方法 | 自分の数式のどこが違うかを聞けるかで、独学との差が出る |
| 料金・契約期間・解約の条件 | 月額か一括か、自動更新か、途中解約の扱いを確かめる |
生成AIのスクールの一例として、DMM 生成AI CAMP 学び放題の公式サイトを2026年10月9日に確認しました。トップページのコース紹介には、Microsoft 365 Copilotを扱う「Copilotマスターコース」が載っていて、Word・Excel・PowerPoint・Teamsでの活用を掲げています。ただし、Excelの関数を基礎から教える内容かどうかは、公式の表示からは確認できませんでした。筆者の見方では、関数の基礎はこの記事の順番で独学し、AIを仕事全体に広げる段階で検討する使い方が合います。
月額プランの料金は月額14,800円(税込16,280円)です。コースの全体像、ゼミや質問の仕組み、プランと契約の条件は、DMM 生成AI CAMP 学び放題の解説記事を読んでいただくと、自分の目的に合うかを判断しやすくなります。独学で進める場合の全体の順番は、生成AIの勉強方法の記事にまとめました。
ほかのスクールも含めて、料金や学べる範囲、無料相談の有無を同じ軸で比べたい方は、次の記事で確認できます。


DMM 生成AI CAMP 学び放題:職種別11コースを月額で好きなだけ学べるスクール
DMM 生成AI CAMP 学び放題は、生成AIデザイン・動画制作・AIアプリ開発・マーケティングなど職種別の11コース(約1,000レッスン)を、月額14,800円(税込16,280円)で好きなだけ学べるサブスク型のスクールです。入会金は0円で、月額プランなら最低契約期間の縛りがありません。
- コースをまたいで学べる。画像づくりから始めて動画編集やClaude Codeへ進むなど、目的が変わっても追加料金なしで学び直せます。
- 一人で止まりにくい。週1回×3か月のライブゼミで課題の公開添削を受けられ、分からないことは24時間対応のAIチューターに質問できます。
- 学んだ先の場がある。受講生限定のコミュニティや会員限定ワークショップ、DMMグループを含む企業の実案件コンペに参加できます。
仕組み・料金・自動更新や解約の条件は、DMM 生成AI CAMP 学び放題の解説記事で、向いている人・向かない人まで確認できます。
申込み前の確認:どのプランも自動更新で、更新を止めるには契約満了日の1日前までに退会申請が必要です。ChatGPT Plus等の外部サービス利用料・API利用料は受講料に含まれません。料金・条件は2026年9月15日に公式サイトで確認したものです。
先に内容を聞いてから決めたい方は、無料セミナーを予約できます(セミナーに参加しなくても入会できます)。
