G検定と生成AIパスポートの違い。出題範囲・受験料・試験日を比べて、どちらから受けるか決める

左に「G検定と生成AIパスポート」「どちらから受ける?」の見出しと「出題範囲・受験料・日程の違い」の帯、右にネットワークの図と吹き出し・盾の図が描かれた2枚の合格証、天秤、カレンダーのイラスト。2つの資格を比べる記事のサムネイル。画像内の文字:G検定と生成AIパスポート どちらから受ける? 出題範囲・受験料・日程の違い

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AIを仕事に活かしたくて資格を調べると、G検定と生成AIパスポートの2つがよく並んで出てきます。どちらも「AIリテラシー」の試験として紹介されるので、何が違うのか、どちらから受ければよいのかで迷う方は多いはずです。

G検定は、機械学習とディープラーニングの仕組みを中心に、AIに関する法律や倫理まで広く問う試験です。生成AIパスポートは、生成AIの仕組みと使い方に加えて、情報漏えいや著作権などのリスクを予防する知識に範囲を絞っています。生成AIを仕事で使い始めた段階なら生成AIパスポートから、AIの仕組みを体系的に学んで導入や企画に関わりたいならG検定から受けるのが、筆者の考える選び方です。日程で見ると、次に申し込めるのはG検定が2026年11月の第6回(個人の申込みは10月29日23:59まで)、生成AIパスポートが2027年2月試験(申込みは2027年1月31日23:59まで)です。

情報確認日:2026年10月7日。日本ディープラーニング協会(JDLA)と生成AI活用普及協会(GUGA)の試験ページ、シラバス、よくある質問、公式発表をまとめた解説です。どちらを先に受けるかは筆者の見方として書いています。

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目次

G検定と生成AIパスポートは何が違う?比較表で確認

2つの試験を、主催団体・出題範囲・受け方・受験料・合格後にもらえるものの順に並べました。受験料はどちらも税込です。

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比較する点G検定生成AIパスポート
主催団体一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)一般社団法人生成AI活用普及協会(GUGA)
主催者が示す位置づけAI・ディープラーニングの活用リテラシーを身につけるための検定試験生成AIリスクを予防する資格試験。AI初心者が最低限押さえておきたいリテラシーを学ぶ
出題範囲の中心人工知能の歴史、機械学習、ディープラーニングの仕組みと応用、数理・統計、AIに関する法律・契約・倫理AIの基礎、生成AIの仕組み、AIエージェント、生成AIのリスク予防とガバナンス、業務での活用(2027年2月試験からのシラバス)
受け方決まった試験日に受ける。自宅のオンライン試験(年6回)と、指定会場の試験(年3回)があるオンライン(IBT方式)。1か月の受験期間中、パソコンやスマートフォンから好きなときに受ける。年5回
試験時間・問題数オンライン試験は100分・145問程度、会場試験は120分・145問程度60分・60問
出題形式多肢選択式4つの選択肢から、適切または不適切なものを1つまたは複数選ぶ
受験料(税込)一般13,200円、学生5,500円。オンライン試験は、前回の受験日から2年以内の再受験が半額(個人申込みのみ)一般11,000円、学生5,500円
受験資格制限なし公式ページに制限の記載なし(国籍を問わず受験できるが、試験は日本語のみ)
合否の通知試験から2〜3週間程度でメール試験実施月の翌月中旬(20日ごろまでが目安)
合格後にもらえるもの合格証書、合格認証ロゴ、オープンバッジ、合格者コミュニティ「CDLE」への参加合格証書と生成AIパスポートロゴ(会員マイページからダウンロード)

表で目立つ違いは、試験の受け方です。G検定は申込み期間のあとに決まった日時で一斉に受けます。生成AIパスポートは申込み期間と受験期間が分かれていて、受験期間の1か月のうち自分の都合のよい日に受けられます。

出題範囲はどう違う?AI全般を広く学ぶか、生成AIの使い方とリスクに絞るか

ノートパソコンを持った人が石畳の道の分かれ目に立っているイラスト。左の道の先には本の山とネットワークの図、右の道の先には開いた本と吹き出し・盾の図があり、2つの道は奥で合流して合格のバッジへ続いている。AI全般の仕組みを学ぶG検定と、生成AIの使い方とリスクを学ぶ生成AIパスポートのどちらから進むかを表している

2つの試験の違いがいちばん大きく出るのは、出題範囲です。どちらもシラバス(出題範囲の一覧)を公開しているので、受ける前に目を通すと、自分が学びたい内容に近いほうが分かります。

G検定は機械学習・ディープラーニングの仕組みと、法律・倫理を問う

G検定のシラバス(2024年第6回から適用)は、技術分野と法律・倫理分野に分かれています。技術分野では、人工知能の歴史、機械学習の手法、ニューラルネットワークの活性化関数や誤差逆伝播法、Attentionなどの要素技術、画像認識や自然言語処理といった応用例が技術分野の中身です。AIプロジェクトの進め方や、AIに必要な数理・統計の知識も範囲に入っています。

法律・倫理分野では、個人情報保護法、著作権法、特許法、AI開発の委託契約、AIガバナンスなどが並びます。生成AIは「データ生成」「マルチモーダル」などの項目の中で扱われ、試験全体はAI全般を広く問う作りです。JDLAは、AIで何ができて何ができないか、どこにAIを活用すればよいかを理解できることを、G検定で学ぶ意味として挙げています。

生成AIパスポートは2027年2月試験から新しいシラバスで、AIエージェントの章が加わる

生成AIパスポートは、2027年2月試験から新しいシラバスに変わります。新しいシラバスは「AIの基礎と歴史」「生成AI」「AIエージェント」「生成AIのリスク予防・AI倫理・ガバナンス」「生成AIの実践と活用事例」の5章構成です。

第3章ではRAGやMCPなど、AIエージェントの仕組みとリスクを扱います。第4章は情報漏えい、著作権、シャドーAI(会社が認めていないAIツールを業務に使うこと)、社内ガイドラインなど、生成AIを安全に使うための内容です。第5章ではプロンプトの書き方と、文書作成・企画・データ分析などの業務別の活用を学びます。新しいシラバスの章ごとの中身と、勉強の進め方は生成AIパスポートの勉強方法を読んでいただくと分かります。

2つの試験で重なる範囲と、重ならない範囲

2つのシラバスを並べたときに重なるのは、AIの基礎用語と、法律・倫理の項目です。生成AIパスポートの新しい第1章には、教師あり学習や強化学習、ニューラルネットワーク、過学習、CNNやTransformerといったキーワードが入っています。著作権や個人情報など、法律と倫理の項目も両方の試験にあります。

重ならないのは、扱う深さと向きです。G検定は誤差関数や最適化手法、モデルの選択・評価、数理・統計まで、AIの仕組みをより細かく問います。生成AIパスポートは、AIエージェントやプロンプト、業務別の活用など、生成AIを使う場面に寄った内容を厚く扱います。

受験料と次の試験日は?直近の申込み期限

受験料は、一般の方ならG検定が13,200円、生成AIパスポートが11,000円です。学生はどちらも5,500円です。G検定のオンライン試験には割引の制度があり、前回の受験日から2年以内に個人で申し込む場合は一般6,600円、学生2,750円で受けられます。会場試験に割引はありません。

2026年10月7日の時点で申し込める回と、その次の回を並べました。

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試験の回試験日・受験期間申込み期間
G検定 2026年第6回(オンライン試験のみ)2026年11月6日(金)16:00〜17:40、または11月7日(土)13:00〜14:40のどちらか個人は2026年10月29日(木)23:59まで
G検定 2027年第1回(オンライン試験)2027年1月16日(土)13:00〜2026年11月13日(金)〜2027年1月8日(金)
G検定 2027年第1回(会場試験)2027年1月15日(金)〜17日(日)のうち、会場と日時を選ぶ2026年11月13日(金)〜受験日の3日前23:59
生成AIパスポート 2027年2月試験2027年2月1日0:00〜2月28日23:592026年10月1日0:00〜2027年1月31日23:59
生成AIパスポート 2027年4月試験2027年4月1日0:00〜4月30日23:592027年2月1日0:00〜3月31日23:59

G検定の2027年は、オンライン試験が年6回(1月・3月・5月・7月・9月・11月)、会場試験が年3回(1月・5月・9月)の予定です。生成AIパスポートは2月・4月・6月・8月・10月の年5回で、2026年10月試験の申込みは9月30日に締め切られています。どちらの試験も、日程は変わる場合があると公式ページに書かれているので、申し込む時点の日程を確かめてください。

申し込む前に確かめること
  • G検定のオンライン試験の個人申込みは、先に受験チケットを買い、購入から1年の有効期限内に受ける回を予約する仕組みです。チケットは原則としてキャンセル・払い戻しができません。会場試験は受験者専用サイトで会場と日程を選んで申し込み、受験日の3日前までなら手数料を払ってキャンセルできます。
  • G検定は、申し込んだあとにオンライン試験と会場試験を入れ替えられません。学生料金は、チケットを買う時点で学生であることが条件です。
  • 生成AIパスポートは、受験期間に入った回には申し込めません。次の回以降には、通年で申し込めます。
  • 生成AIパスポートの受験期間は、最終日の24時00分で打ち切られます。最終日の23時30分に始めると、受けられる時間は30分だけです。

合格すると何がもらえる?合格証・バッジ・名刺への書き方

G検定に合格すると、合格証書と合格認証ロゴ、オープンバッジ(オンラインで共有できるデジタルの資格証明)が発行されます。合格者だけが参加できるコミュニティ「CDLE」にも入れます。G検定の合格者は、デジタルリテラシー協議会が発行する「DX推進パスポート」のバッジも取得の対象です。

G検定の合格認証ロゴには、合格した年が入ります。JDLAは、ディープラーニングの技術は変化が速いので合格した年が分かるようにしていると説明しており、年の入っていないロゴは配っていません。名刺に書く例としては「JDLA G検定 2026 #2 合格者」のように、年と回を入れた表記が紹介されています。

生成AIパスポートに合格すると、合格証書と生成AIパスポートロゴを会員マイページからダウンロードできます。合格証の郵送はありません。GUGAのよくある質問では、資格に有効期限はないと案内されています。名刺の表記例は「生成AIパスポート 2025年2月 資格取得」のように、取得した年月を入れる形です。

合格率は、どちらの主催者も公表しています。G検定の2026年第5回は受験者14,908名のうち11,475名が合格し、合格率は76.97%でした。生成AIパスポートの2026年8月試験の合格率は81.2%です。ただし、出題範囲も問題数も違う試験なので、合格率の数字だけでどちらがやさしいかは比べられません。どちらの試験も、合格ラインの基準点は公表していません。

どちらを受ける?どちらから受ける?目的別の選び方

ここからは、公式の情報をもとにした筆者の見方です。2つの試験に上下の関係はなく、どちらかに合格しないともう一方を受けられない、という決まりもありません。何を学びたいか、何を示したいかで選びます。

こんな人先に受ける候補
ChatGPTなどを仕事で使い始めた。情報漏えいや著作権に気をつけて使えるようになりたい生成AIパスポート
エンジニアではなく、まず生成AIの基本を短い試験で確かめたい生成AIパスポート
試験日を自分の予定に合わせて選びたい生成AIパスポート
機械学習やディープラーニングの仕組みを体系的に学びたいG検定
AIを使った業務改善や新しい事業の企画、導入の判断に関わるG検定
勤め先がG検定の受験を勧めている、またはDX推進パスポートを取りたいG検定

両方受けるつもりなら、筆者は生成AIパスポートを先に受ける順番をおすすめします。生成AIパスポートの新しい第1章で機械学習やニューラルネットワークの基本用語に触れておくと、G検定の技術分野を学ぶときの入り口になるからです。試験時間も60分と短く、AIの資格試験に慣れる最初の一歩として受けやすい試験です。

日程で組むと、たとえば生成AIパスポートの2027年2月試験を受けてから、G検定の2027年第3回(オンライン試験は5月8日、申込みは3月12日〜4月27日)へ進む流れがあります。すでに生成AIを仕事で使いこなしていて、仕組みから学び直したい方は、G検定を先に受けてもかまいません。その場合は、G検定のシラバスに独立した項目のないAIエージェントや、プロンプトを使った業務別の活用を、生成AIパスポートで補う形になります。

E資格やITパスポート試験も含めて資格を比べたい方は、生成AIの資格の一覧と選び方を読んでいただくと、受験料・試験形式・日程の違いが分かります。

資格の勉強と並行して、仕事での使い方も学びたい人へ

G検定も生成AIパスポートも、知識を選択式で問う試験です。合格すれば仕組みやリスクを理解していることは示せますが、自分の業務で生成AIに頼み、出力を確かめて直す練習は試験の範囲に入っていません。本・動画・無料講座を使った独学の進め方は、生成AIの勉強方法を読んでいただくと、4つの段階と教材の使い分けが分かります。

資格の勉強だけでなく、文章作成や資料づくりなど実務での使い方も課題に沿って体系的に学びたい方は、DMM 生成AI CAMP 学び放題の解説記事を読んでいただくと、コースの内容と料金、向いている人・向かない人が分かり、申し込むかどうかを判断できます。

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