VeoとKlingの違いは?Gemini Omniとの関係と、動画生成で3つをどう使い分けるか

左に「Veo・Kling」「動画生成はどれを使う?」の見出しと「Gemini Omniとの違いと選び方」の帯、右に3つのカチンコと方向を示す道しるべのイラスト。Veo・Kling・Gemini Omniの違いと選び方を扱う記事のサムネイル。画像内の文字:Veo・Kling 動画生成はどれを使う? Gemini Omniとの違いと選び方

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Googleの動画生成AIといえば Veo だと思ってGeminiアプリを開くと、動画のモデルとして「Gemini Omni」が案内されていて、Veo はどこへ行ったのか分からなくなることがあります。そこへ Kling AI の名前も並ぶと、3つのうちどれを使えばよいか決めにくくなります。

Gemini Omni は、Geminiアプリで Veo に代わって導入された Google の動画生成モデルです。Veo は、映像制作向けのツール Google Flow で、Gemini Omni Flash と並んで選べるモデルとして残っています。どちらも使うには基本的に Google AI プラン(日本の表示で月額¥725から)への加入が前提です。Kling AI は Google とは別の会社のサービスで、加入しなくても毎月の無料クレジットで試せますが、無料のまま作った動画は規約上、書面の許可なく商用に使えません。この記事では、この3つに絞って違いを整理し、目的別にどれから試すかを筆者の提案としてまとめます。

情報確認日:2026年9月27日(Google と Kling AI の各ページを同日に確認)

Google と Kling AI の公式ヘルプ・料金ページ・利用規約をもとに、契約・費用・使い道の条件で3つを整理した解説です。画質や動きの自然さは対象外とし、順位は付けずに目的別の候補を示します。

先に押さえる条件
  • 「Veo」と「Gemini Omni」はどちらも Google のモデルの名前で、「Geminiアプリ」と「Google Flow」は使う場所(アプリ・ツール)の名前です。モデルと場所を分けて考えると整理しやすくなります。
  • Geminiアプリの動画生成と Google Flow は、18歳以上が対象です。
  • Kling AI の料金は米ドル表示で、円での請求額は為替で変わります。割引の表示も期間限定のものがあります。
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目次

Gemini Omni と Veo は何が違う?

チャットの吹き出し型の入口と、動画編集のタイムライン型の入口から、同じフィルムリールへ道が伸びるイラスト。アプリで手軽に作る方法と、制作ツールでモデルを選んで作る方法の2通りを表している

Gemini の紹介ページでは、Gemini Omni を「Gemini アプリで Veo に代わって導入された」モデルと説明しています。Geminiアプリで使う Gemini Omni 1.1 Flash は「以前の Google Gemini Veo 3.1 モデルに代わる」モデルとされ、10秒の動画、音声の同時生成(ネイティブ音声生成)、最大5枚の写真からの動画化に対応していると書かれています。Geminiアプリのヘルプでも、動画生成のモデルは「Google の最新の AI 動画生成モデルである Gemini Omni」と案内されています。

一方、Google Flow(映像制作向けのツール)では、Veo 3.1 と Gemini Omni Flash の両方を選べます。Veo 3.1 には Lite・Fast・Quality の3種類があり、選ぶモデルによって1回の生成で使うクレジット(Flow の利用枠の単位)が変わります。つまり、Geminiアプリで手軽に作るなら Gemini Omni、Veo を指定して作りたいなら Flow、という関係です。

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使う場所選べる動画モデル必要な契約
GeminiアプリGemini Omni(Gemini Omni 1.1 Flash)Google AI プラン(Plus 以上)
Google FlowVeo 3.1(Lite/Fast/Quality)、Gemini Omni Flashヘルプに Plus・Pro・Ultra への登録が要件と記載。無料アカウントで動画を作れるかは未確認(下で説明)

Veo・Gemini Omni・Kling AI を同じ軸で比べると

作った動画を仕事や収益化に使うかどうかで、確認すべき条件が変わります。料金と無料の範囲に加えて、商用利用と透かしの扱いを並べました。

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比べる点Gemini Omni(Geminiアプリ)Veo 3.1(Google Flow)Kling AI
無料で試せる範囲動画生成には Google AI プランが必要1日50クレジットの付与がヘルプにあるが、無料アカウントで動画を作れるかは未確認未加入でも毎月ログイン時に無料クレジットを受け取れる(量は料金ページに記載なし)
最安の有料プラン(確認日の表示)Google AI Plus:¥725/月(税込・税別の記載なし)Google AI Plus:¥725/月。Flow クレジットが毎月200追加Standard:月払い $10(初月 $6.99、2か月目以降 $8.8 の割引表示)。毎月660クレジット。税は未確認
商用利用規約上、生成したオリジナルコンテンツの所有権を Google は主張しない。「商用利用できる」とは明記していない同左。Flow のヘルプは規約全体の確認と遵守を求めている無料利用は書面の許可なく商用不可。有料会員は制限されない(Kling AI と競合する製品・サービスの開発目的を除く)
透かし・表示全動画に見えない透かし(SynthID)見えない透かし(SynthID)。無料・Plus・Pro の動画に Veo で作成したことを示す目に見える透かし(Ultra は現地の規制で必要な場合)非会員は生成物に Kling のブランドとロゴの表示が必要。透かしの除去は会員の特典
日本語Geminiアプリは日本語に対応Flow は日本語に対応。ヘルプは英語のプロンプトを推奨サイトの言語切替に日本語あり。日本語のプロンプトは未確認

Google の2つは同じ Google AI プランで使えるため、すでに Plus 以上を契約している人は追加の費用なしで両方を試せます。Kling AI は加入前に無料で触れる点が Google との大きな違いですが、無料で作った動画を仕事に使えない点と、ロゴの表示が必要な点を合わせて考える必要があります。

Google Flow では Veo と Gemini Omni のどちらを選ぶ?

Flow で迷いやすいのが、同じクレジットでどのモデルを何回使えるかです。2026年9月27日に Flow のヘルプで確認した、8秒の動画1回あたりのクレジットは次のとおりです(Ultra 以外のプランの値)。回数は Google AI Plus の毎月200クレジット(ヘルプにある1日あたり50クレジットの付与は含めない)を1回の消費量で割った単純計算で、ヘルプには1回のリクエストで2本の動画が生成される場合があるとも書かれています。

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モデル8秒の動画1回のクレジットPlus の200クレジットで(単純計算)
Veo 3.1 – Lite1020回
Veo 3.1 – Fast2010回
Veo 3.1 – Quality1002回
Gemini Omni Flash(720p)1216回
Gemini Omni Flash(360p)633回

Gemini Omni Flash は4秒・6秒・10秒も選べ、720p の10秒で15クレジットです。Veo 3.1 の Lite と Fast は4秒・6秒・8秒で同じクレジットです。Ultra プランでは Veo 3.1 Lite が5、Fast が10クレジットに下がります。また、日本では AI クレジットを追加で購入できないと Flow のヘルプに書かれているため、月の枠を使い切ったあとは、サブスクリプションの有無にかかわらず付与される1日あたり50クレジットの範囲で使うか、次の請求期間の更新を待つか、上のプランへ変えることになります。

筆者の提案としては、構図や動きを探る段階では消費の少ない Veo 3.1 Lite や Gemini Omni Flash(360p)で何本か作り、方向が決まってから Fast や Quality に切り替えると、Plus の200クレジットでも試行の回数を確保しやすくなります。

Veo を無料で使う方法はある?

Geminiアプリのヘルプには「個人アカウントでこの機能をご利用いただくには、Google AI プランが必要です」とあり、Geminiアプリの動画生成は無料版では使えません。

Google Flow については、公式ヘルプの説明が一致していません。クレジットのヘルプには「サブスクリプションの有無にかかわらず、1 日あたり 50 Google Flow クレジットが付与されます」とあり、登録していないユーザーはピーク時間帯(UTC 午前2時〜5時頃)に動画を生成できない場合がある、という記述もあります。Gemini の定期購入ページでも、無料プランの欄に Google Flow(Nano Banana Pro への制限付きアクセス)が並んでいます。一方、利用を始めるためのヘルプでは、Google AI Plus・Pro・Ultra のいずれかへの登録が利用要件として挙げられています。このため、この記事では「無料アカウントで Flow の Veo を使えるか」を未確認としました。仮に50クレジットを使えるなら、Veo 3.1 Lite の8秒で5回分にあたる計算です。

なお Google は Gemini Omni の発表(2026年5月19日)で、YouTube ショートと YouTube Create アプリでも無料で順次提供すると案内していますが、日本での提供状況と条件はこの記事では確認できていません。

Kling AI を選ぶのはどんな場合?

Kling AI は、Google AI プランを契約せずに動画生成を試したい場合の候補になります。料金ページのよくある質問には、未加入のユーザーも毎月ログイン時に無料クレジットを受け取れ、31日間有効と書かれています。

ただし、無料のまま作った動画の扱いには制限があります。利用規約の4.6には、書面の許可がない限り出力を商用目的で使ってはならないとあり、非会員は生成物に Kling のブランドとロゴを表示する必要があります。料金ページでも、透かしの除去、商用利用、1080p/4K の生成は Standard 以上の特典として並んでいて、無料の Basic には付いていません。

権利の面では、入力と出力の権利は利用者(または法律上の正当な権利者)に帰属し、Kling AI は所有権を主張しないとする一方、Kling AI 側にも入力と出力を使う権利(非独占・無償の利用許諾)を与える内容です。サービス上で公開した内容は、他のユーザーが作り直しなどに使える場合があるという条項もあります。商用に使う前には、肖像権・著作権・商標・広告の規制・AI生成の表示のルールに合うかを利用者が判断するよう、料金ページで求めています。

目的別に、どれから試すか

ここまでの公式の条件をもとにした筆者の提案です。画質の優劣ではなく、契約・費用・使い道の条件から「最初に試すとよさそうなもの」を選んでいます。

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目的最初に試す候補そう考える根拠
契約せずに、まず動画生成を触ってみたいKling AI の無料クレジット未加入でも毎月の無料クレジットがあると公式に書かれている。Geminiアプリの動画生成は Google AI プランが必要で、Flow の無料利用は未確認
すでに Google AI Plus 以上を契約しているGeminiアプリの Gemini Omni追加の契約なしで、10秒・音声付きの動画を作れると案内されている。Geminiアプリはヘルプの対応言語に日本語がある
Veo を指定して、試行を重ねながら作りたいGoogle Flow の Veo 3.1 Lite・Fastモデルごとのクレジットが公開されていて、消費の少ないモデルで方向を決めてから切り替えられる
透かしなしで、仕事に使う動画を作りたいKling AI Standard 以上有料会員は透かしの除去と商用利用が特典として明記されている。Flow は Plus・Pro の動画に目に見える透かしが入るとヘルプにある(Veo で作った動画としての説明)

筆者の見方では、初めての人は無料や契約中の範囲で「必要な長さ・縦横比・音声の有無」を確かめ、仕事に使う動画は透かしと商用の条件を確認してから有料プランで作る順番が、無駄な契約をしにくい進め方です。

申し込む前に確認すること

  1. 使うのはモデルか、場所か。Geminiアプリなら Gemini Omni、Veo を選びたいなら Google Flow です。
  2. 月のクレジットで足りるか。日本では Flow の AI クレジットを追加購入できないため、Veo 3.1 Quality を多く使う予定なら上のプランも比べてください。
  3. 無料で作った動画をそのまま仕事に使わないか。Kling AI の無料利用は商用不可で、ロゴの表示も必要です。
  4. 割引後の料金と通貨。Kling AI は米ドル表示で、初月割引などの表示が変わることがあります。
  5. 人物・商標・他人の作品を含まないか。Geminiアプリのヘルプと Kling AI の規約は、アップロードする素材の権利を持っていることや第三者の権利を侵害しないことを利用者に求めています。
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