ChatGPTのカスタム指示の書き方。最初に入れておくと便利な例と、メモリ・プロジェクトとの違い

歯車と文字の線が入った設定カードを表示したノートパソコンから、点線の矢印が3つの吹き出しへ伸び、横に付箋が貼られたイラスト。画像内の文字:ChatGPTカスタム指示/書き方と入れておく例/メモリとの違い・効かないとき

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ChatGPTに相談するたびに「私は総務の担当で」「結論から短く答えて」「日本語で」と書き直していないでしょうか。毎回同じ前提を書く手間は、カスタム指示に一度書いておくと減らせます。

カスタム指示は、ChatGPTに回答のときに考えてほしいことを自分で書いておく欄で、すべてのチャットに適用されます。無料版を含むすべてのプランで、Web・デスクトップ・iOS・Androidから使えます。保存できる文字数は、無料版とGoが1,500文字、Plus・Proなどが5,000文字です。設定場所は、Webとデスクトップなら「設定」→「パーソナライズ」、スマホアプリなら「設定」→「ChatGPT をカスタマイズ」です。自分で書いて固定しておくのがカスタム指示、会話などからChatGPTが覚えていくのがメモリ、という点が大きな違いです。

情報確認日:2026年9月29日。OpenAIの公式ヘルプ(カスタム指示・メモリ・プロジェクト・パーソナリティ)と料金ページをまとめた解説です。指示文の例と書き方の分け方は筆者の提案です。

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目次

カスタム指示とは?毎回の前提を書いておく欄

机で指示を書き込んだカードから、点線の矢印が3つの吹き出しへ伸び、どの吹き出しにも同じしおりの印が付いているイラスト。一度書いた指示がすべてのチャットに使われる様子を表している

OpenAIの公式ヘルプ「ChatGPT カスタム指示」では、カスタム指示を「ChatGPT に回答時に考慮してほしいことを何でも共有できる」機能と説明しています。書いた内容はすべてのチャットに適用され、今後の会話に向けていつでも編集・削除できます。

チャットの1回ごとの指示(プロンプト)と比べると、カスタム指示は「毎回同じになる部分」を置いておく場所です。自分の立場や目的、答えの長さや形式の好みのように、どの相談でも変わらない前提を書いておき、その日ごとの依頼は通常どおりチャットに書きます。

ヘルプには、データの扱いについて次のことも書かれています。

  • 会話を共有リンクで見せても、閲覧者にカスタム指示は共有されない。
  • サードパーティのプラグインを使う場合、指示の中の関連する情報がプラグインの開発者に渡ることがある。
  • カスタム指示の使われ方に関する情報は、モデルの性能向上にも使われる(学習への利用はデータコントロールでオプトアウトできる)。
  • カスタム指示はChatGPTのデータエクスポートに含まれる。アカウントを削除すると、30日以内に削除される。

どこで設定する?Web・デスクトップとスマホの手順

公式ヘルプに書かれている手順です。画面の項目名は、ヘルプの日本語版の表記に合わせています。

Web・デスクトップの場合

  1. 設定を開き、「パーソナライズ」を選ぶ。
  2. 「カスタマイズを有効にする」がオンになっていることを確かめる。
  3. 「カスタム指示」欄に指示を入力する。

iPhone(iOS)・Androidのアプリの場合

  1. 設定を開き、「ChatGPT をカスタマイズ」を選ぶ。
  2. 「カスタマイズを有効にする」がオンになっていることを確かめる。
  3. 「カスタム指示」欄に指示を入力する。

一時的に使わないようにしたいときは、同じ画面で「カスタマイズを有効にする」をオフにします。書いた指示を消したい場合は、欄から削除します(削除は任意です)。

無料プランでも使える?プラン別に書ける文字数

カスタム指示は、Web・デスクトップ・iOS・Androidのすべてのプランで使えます。プランによって変わるのは、保存できる文字数です。

プランカスタム指示に保存できる文字数
無料版・Go最大1,500文字
Plus・Pro・Business・Enterprise・Education最大5,000文字
出典:OpenAIヘルプ「ChatGPT カスタム指示」(2026年9月29日確認)

1,500文字は、この記事の後半で紹介する例なら数個分が入る量です。無料版で使う場合も、まずは200〜300文字程度で始め、足りないと感じた項目だけ足していくと、あとで見直しやすくなります(筆者の提案)。

何を書けばよい?「自分の前提」「答え方」「避けてほしいこと」に分ける

公式ヘルプは、カスタム指示に「何を書くべきか」までは決めていません。筆者は、次の3つに分けて書くと、あとで直すときにどこを変えればよいかが分かりやすいと考えています。

  1. 自分の前提:どんな立場で、何のためにChatGPTを使うか。職種や担当業務、学んでいる分野と今のレベルなど。
  2. 答え方の好み:言語、結論を先に書くか、長さ、箇条書きや表を使うか、そのまま貼れる形で出すか。
  3. 避けてほしいこと・確かめてほしいこと:情報が足りないときに推測で埋めない、数字や制度は確認先を添える、など。

書くときは、1行に1つの指示にし、「〜しないで」だけでなく「代わりにどうしてほしいか」も添えると、意図が伝わりやすくなります。依頼の内容によって変わること(今日のメールの宛先、今回の資料の締め切りなど)は、カスタム指示ではなくその都度チャットに書きます。

カスタム指示に書かないほうがよい情報

カスタム指示はすべてのチャットで使われ、プラグインを使うときには関連する情報が開発者に渡ることがあると公式ヘルプに書かれています。パスワードや口座番号、顧客や取引先の名前、社外秘の情報は書かないでおくのが安全です。「中小企業の総務担当」のように、答えの向きを決めるのに必要な程度の書き方で十分です。入力した内容を学習に使わせない設定の場所は、ChatGPTのPrivacy Centerの記事を読んでいただくと、プランごとの違いも含めて分かります。

最初に入れておくと便利な例(仕事用・学習用・文章づくり用)

ここからは筆者の提案として、そのまま貼って自分に合わせて直せる例を3つ紹介します。どれも無料版の1,500文字に収まる長さです(それぞれ160〜190字程度)。複数の用途で使う場合は、よく使うものを1つ選ぶか、2つを短くして組み合わせると、文字数の上限に収まりやすくなります。

仕事用の例(筆者の提案)

私は中小企業で総務と経理を担当しています。社内向けの文書やメールの下書き、表計算の関数の相談に使います。
・回答は日本語で、結論を最初に書いてください。
・文書やメールの下書きは、そのまま貼れる形で出し、説明はその下に分けて書いてください。
・情報が足りないときは、推測で埋めずに質問してください。
・数字、法律、制度にかかわる内容には、確認すべき公式情報の名前を添えてください。

学習用の例(筆者の提案)

私はプログラミングを独学で学び始めたところです。HTMLとCSSは少し書けますが、JavaScriptは初めてです。
・専門用語は、初めて出てきたときに一言で説明してください。
・課題の相談では、答えをすぐに全部書かず、先にヒントを出してください。私が「答えを見せて」と書いたら全文を出してください。
・説明の最後に、理解を確かめる短い質問を1つ付けてください。

文章づくり用の例(筆者の提案)

ブログ記事やSNS投稿の構成と下書きの相談に使います。読者はAIに詳しくない社会人です。
・文体は「です・ます」で、一文を短くしてください。
・「必ず」「誰でも」のような言い切りは使わず、条件がある場合は条件を書いてください。
・事実を書くときは、確かめられる出典の種類(公式サイト、公式ヘルプなど)を添えてください。

貼ったあとは、新しいチャットでいつもの相談を1つ送り、答えの形が変わったかを確かめます。思った形にならなかった行だけを書き直し、また新しいチャットで試す、という順で少しずつ整えると、どの行が効いているのかが分かります(筆者の提案)。

仕事の作業ごとにどう頼めばよいかは、ChatGPTを仕事で活用する例の記事を読んでいただくと、文章校正・議事録・メール作成の頼み方が分かります。カスタム指示に書く「毎回の前提」と、チャットに書く「今回の依頼」を分けて考えると、両方を組み合わせやすくなります。

メモリ・プロジェクト・パーソナリティとの違いは?

ChatGPTには、カスタム指示のほかにも答えを自分向けにする仕組みがいくつかあります。公式ヘルプの説明をもとに、何がどこに入り、どこまで効くかを並べると次のようになります。

スクロールできます
仕組み何が入るか誰が書くか効く範囲
カスタム指示知っておいてほしいことや、答え方の指定自分で直接書くすべてのチャット(プロジェクト内の扱いは下の説明を参照)
メモリ過去のチャット、保存したメモリ、カスタム指示、ライブラリのファイル、接続したアプリなどから得た好みや詳細(プラン・地域による)ChatGPTが会話などから覚える。自分から「覚えて」と頼むこともできるメモリがオンのチャット
プロジェクトの指示そのプロジェクトでの役割や答え方自分でプロジェクト設定に書くそのプロジェクト内だけ。グローバルなカスタム指示より優先される
パーソナリティ・特性答えのスタイルとトーン(プロフェッショナル、効率重視など)や、温かさ・書式・絵文字の量自分で選ぶ・調整するチャット全体
出典:OpenAIヘルプ「ChatGPT カスタム指示」「ChatGPT のメモリ」「ChatGPT のプロジェクト」「ChatGPT のパーソナリティをカスタマイズする」「ChatGPT の特性」(2026年9月29日確認)

メモリとの違い:自分で書くか、ChatGPTが覚えるか

公式ヘルプ「ChatGPT のメモリ」のよくある質問では、両者の違いを「カスタム指示は、ChatGPTに知っておいてほしいことや応答方法についてユーザーが直接指定する指示」「メモリは、会話を重ねる中で得られた関連情報や、利用可能な他のソースの情報を使う」と説明しています。メモリの情報源の一つにカスタム指示も含まれます。

メモリは会話に合わせて中身が変わり、すべての会話の細部を覚えているわけでもありません。一方、カスタム指示は書き換えない限り同じ内容が使われます。このため筆者は、「毎回守ってほしい前提や答え方」はカスタム指示に書き、「話しているうちに分かっていく好みや状況」はメモリに任せる、という分け方をおすすめします。メモリは設定→パーソナライズ→メモリから確認・修正でき、料金ページでは無料版のメモリは「上限あり」と表示されています。

プロジェクトとの違い:案件ごとの指示はプロジェクトへ

プロジェクトは、関連するチャット・ファイル・指示をまとめておける場所で、公式ヘルプでは「プランの提供状況とワークスペース設定に応じて」利用できるとされています(ヘルプには無料版のファイル上限として、プロジェクトごとに5ファイルと載っています)。プロジェクト設定に書いた「プロジェクトの指示」はそのプロジェクト内でのみ適用され、グローバルなカスタム指示より優先される、と同じヘルプに書かれています。

「A社向けの提案書づくり」「資格試験の勉強」のように、特定の作業だけで使いたい前提はプロジェクトの指示に書くと、ほかのチャットに影響しません。全体に効かせたいことはカスタム指示、作業ごとのことはプロジェクトの指示、と分けると、両方が食い違いにくくなります(筆者の提案)。

なお、ヘルプによると、共有プロジェクトからは各メンバーのカスタム指示にアクセスできません。EnterpriseとEduのワークスペースでは、プロジェクト内のチャットでカスタム指示は使われず、プロジェクトの指示だけが使われます。

パーソナリティ・特性との違い:口調だけならこちらでも調整できる

パーソナライズの画面には、カスタム指示とは別に「基本のスタイルとトーン」(パーソナリティ)と「特性」があります。パーソナリティは、デフォルトのほかにプロフェッショナル・フレンドリー・率直・ユニーク・効率重視・シニカルから選べます。特性では、温かさ・熱意・見出しとリスト・絵文字の量を「より多く」「より少なく」の方向に調整できます。

ヘルプによると、パーソナリティは保存したメモリやカスタム指示とあわせて働き、スタイルが食い違う指定があると、パーソナリティの特徴が弱まることがあります。「もっと簡潔に」「絵文字を使わないで」のように口調や書式だけを変えたい場合は、パーソナリティや特性で選び、カスタム指示には自分の前提や確かめてほしいことを書く、と分けると重なりが減ります(筆者の提案)。

書いたのに効かないときに確かめること

カスタム指示を書いたのに答えが変わらないときは、次の順に確かめます。公式ヘルプの記載をもとに、筆者が確かめる順に並べました。

こんなとき確かめること
どのチャットでも指示が反映されないパーソナライズ(スマホは「ChatGPT をカスタマイズ」)で「カスタマイズを有効にする」がオンになっているか
書き換えたのに、前の指示どおりに答える新しいチャットを開いて試す。ヘルプには「既存の会話を含むすべてのチャットに直ちに適用」とある一方、同じページのよくある質問には「指示の更新は今後の会話にのみ反映」ともあるため、新しいチャットで確かめるのが確実
プロジェクトの中だけ効かないプロジェクトの指示が、カスタム指示より優先されていないか。プロジェクト設定の指示と内容が食い違っていないか
一時チャットで効かない一時チャットを始めるときに「パーソナライズなし」を選んでいないか。この選択は会話を始めたあとには変えられない
口調の指定だけが弱い選んだパーソナリティや特性、保存したメモリの内容と食い違っていないか
一部の行だけ守られない指示同士が矛盾していないか、1行に複数の指示を詰め込んでいないか(筆者の提案)。その回の依頼に書いた指定がカスタム指示と食い違っていないか

カスタム指示に書いたことが、すべての回答で文字どおり守られるとは限りません。大事な条件は、その回の依頼にも一言添えておくと確実です(筆者の提案)。

書き換えた指示は、過去の会話にどう残る?

公式ヘルプのよくある質問によると、カスタム指示を更新・削除しても、以前のバージョンの指示はチャット履歴の中に残ります。過去の会話から古い指示を消したい場合は、その会話をチャット履歴から削除します。

仕事用から学習用へ切り替えるなど、指示を大きく書き換えるときは、前の文面をメモ帳などに控えておくと、元に戻したいときに困りません(筆者の提案)。

頼み方をもう一段深く学びたい人へ

カスタム指示に書くのは「毎回同じ部分」で、その日の依頼をどう書くかは別の技術です。依頼の書き方の基本の型は、プロンプトエンジニアリングを学ぶ方法の記事を読んでいただくと、OpenAI・Anthropic・Googleの公式ガイドに共通する要素と練習の進め方が分かります。ChatGPTの基本的な使い方から確かめたい方には、ChatGPTの使い方を初心者向けに解説した記事が役に立ちます。

独学でどんな順番で進めればよいかを知りたい方は、次の記事で、1つのツールを毎日使うところから始める4つの段階と、本・動画・公式の学習コース・スクールの使い分けを確認できます。

提出した課題に添削を受けながら、仕事の作業を題材に学びたい人には、講座という選択肢もあります。DMM 生成AI CAMP 学び放題の「基礎マスターコース」は全職種向けで、ChatGPTの基本的な使い方、プロンプトの基本と応用、GPTsのカスタマイズ、文章校正・議事録・メール作成の実務演習を扱います。コースごとのライブゼミ(週1回×3か月)では、提出した課題の公開添削があります(参加には事前の申込みが必要です)。料金と解約の条件、向いている人・向かない人は、DMM 生成AI CAMP 学び放題の解説記事にまとめました。カスタム指示を整えてみて、仕事での使い方を順番に学び直したいと感じたときに読んでいただくと、自分に合うかを判断しやすくなります。

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参考にした公式資料

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