Gemini APIは無料でどこまで使える?無料枠の対象モデルと有料の料金(前払い5ドルから)、レート制限の確認方法と入力データの扱い

左に「Gemini API」「無料枠と料金・上限」の見出しと「制限の確認方法と入力データの扱い」の帯、右にコード記号が映ったノートパソコンと雲、メーター、積み重ねたコインのイラスト。Gemini APIの無料枠と料金、レート制限を扱う記事のサムネイル。画像内の文字:Gemini API 無料枠と料金・上限 制限の確認方法と入力データの扱い

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Gemini APIを自分のアプリやツールから呼び出したいとき、無料でどこまで試せるのか、有料にすると毎月いくらかかるのかが気になります。1分あたりや1日あたりの上限がどこに書いてあるのか、無料のまま送った文章がGoogleの学習に使われるのかも、申し込む前に知っておきたい点です。

Gemini APIには無料枠があり、Gemini 3.8 FlashなどのFlash系やGemini 2.5 Proは無料で呼び出せます。Gemini 3.1 Pro Previewは無料枠の対象外です。有料にするとモデルごとの従量課金になり、たとえばGemini 3.8 Flashは100万トークンあたり入力0.75ドル、出力3.75ドルです(2026年12月31日までの価格)。有料に切り替えるときは、多くの場合、最低5ドルのクレジットの前払いが必要です。自分のレート制限は、Google AI Studioのレート制限ページに表示されます。無料枠で送った入力と生成された回答は、Googleの製品改善に使われる扱いです。

情報確認日:2026年10月3日

Google AI for Developersの料金ページ、レート制限・課金のドキュメント、Gemini API追加利用規約をもとにまとめた解説です。料金はすべて米ドル表示です。支払い・税・請求の扱いは、追加利用規約がGoogle Cloudの利用規約の該当する節に従うと定めています。

この記事で扱う範囲

扱うのは、Google AI StudioでAPIキーを発行して使う「Gemini Developer API」です。Geminiアプリの使い方やプランの違いはGeminiのモデルとプランの記事、ターミナルで使うGemini CLIの料金はGemini CLIの使い方と料金の記事で詳しく説明しています。

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目次

Gemini APIは無料でどこまで使える?

料金ページでは、Gemini APIの利用形態がFree、Paid、Enterpriseの3つに分かれています。Freeは「一部のモデルを利用できる」「入力と出力のトークンが無料」「Google AI Studioを使える」という内容で、そのかわり送った内容が製品改善に使われる、という条件です。

無料枠で使えるかどうかは、料金ページのモデルごとの表にある「Free Tier」の列で分かります。2026年10月3日時点で読者が使いそうなモデルを抜き出すと、次のとおりです。

無料枠があるのは、Gemini 3.8 Flash、3.7 Flash、3.6 Flash、3.5 Flash、3.5 Flash-Lite、3.1 Flash-Lite、Gemini 2.5 Pro、2.5 Flash、2.5 Flash-Liteです。Gemini 3.1 Pro Previewは無料枠がなく、有料枠でだけ使えます。

無料枠で料金がかからないのは、通常の呼び出しと、優先して処理されるPriorityの呼び出しです。大量の処理をまとめて安く流すBatchや、待ち時間が延びるかわりに安くなるFlexは、Gemini 3.8 Flashや2.5 Proなど多くのモデルで無料枠の対象外です。例外はGemini 3.5 Flash-Liteと3.1 Flash-Liteで、この2つは無料枠でもBatchとFlexを使えます。Gemini 3系のモデルでGoogle検索やGoogleマップの情報を回答に使うグラウンディングも、無料枠では使えません。一部のモデルには、Google AI Studioでなら試せるという注記があります。

無料枠には料金がかからないかわりに、1分あたり・1日あたりの回数などの上限があります。上限の数値は公式ドキュメントに一覧で載っておらず、Google AI Studioで自分のプロジェクトの値を確認する仕組みです。確認の手順は後の見出しで説明します。

有料にすると料金はいくら?主なモデルの単価

机でノートパソコンを使う人の後ろに大きなメーターがあり、横のガラス瓶に手がコインを入れているイラスト。APIの使用量に応じて料金がかかり、前払いのクレジットから差し引かれる仕組みを表している

有料枠の料金は、モデルが処理したトークンの数で決まります。トークンはモデルが文章を処理するときの単位で、1文字が1トークンとは限りません。課金は入力したトークンと出力されたトークンをそれぞれ数え、別々の単価を掛けて合計します。出力の単価には、モデルが答える前に考える「思考」のトークンも含まれます。

通常の呼び出しの料金を、主なモデルで比べると次のとおりです。単位はすべて100万トークンあたりの米ドルです。

スクロールできます
モデル無料枠有料の入力有料の出力
Gemini 3.8 Flashあり0.75ドル(2026年12月31日まで)、2027年1月1日から1.50ドル3.75ドル(2026年12月31日まで)、2027年1月1日から7.50ドル
Gemini 3.1 Flash-Liteあり0.25ドル(音声は0.50ドル)1.50ドル
Gemini 3.1 Pro Previewなし2.00ドル(入力20万トークン以下)、4.00ドル(20万トークン超)12.00ドル(入力20万トークン以下)、18.00ドル(20万トークン超)
Gemini 2.5 Proあり1.25ドル(入力20万トークン以下)、2.50ドル(20万トークン超)10.00ドル(入力20万トークン以下)、15.00ドル(20万トークン超)
Gemini 2.5 Flashあり0.30ドル(音声は1.00ドル)2.50ドル
出典:Google AI for Developers「Gemini Developer API pricing」の通常(Standard)の料金。2026年10月3日確認

Gemini 3.7 Flashと3.6 Flashも、3.8 Flashと同じ単価です。ここに載せていないモデルや画像生成・音声のモデルの料金は、公式の料金ページで確認できます。

1,000回呼び出すといくらになる?

筆者の試算として、Gemini 3.8 Flashに1回あたり入力1,000トークン、出力500トークンの依頼を1,000回送った場合を計算します。入力は合計100万トークンで0.75ドル、出力は合計50万トークンで1.875ドルになり、合わせて約2.63ドルです。2027年1月1日以降の単価では、同じ量で約5.25ドルになります。実際のトークン数は文章の長さや言語、思考の量で変わるので、APIのcount_tokensで数えてから見積もると誤差が小さくなります。

安くする方法と、追加でかかる料金

Batchで送ると、料金は通常の半額です。料金ページでも、有料枠の特徴として「Batch APIで50%のコスト削減」と書かれています。Flexも、Gemini 3.8 Flashなどでは通常の半額になります。反対にPriorityは割増で、Gemini 3.8 Flashの場合は入力1.35ドル、出力6.75ドルです(2026年12月31日まで)。FlexとPriorityは、2026年10月3日時点でプレビュー提供の機能です。

トークン以外の料金もあります。Gemini 3系でGoogle検索のグラウンディングを使うと、月5,000回まではGemini 3系のモデル全体で共有の無料分があり、その後は検索1,000回あたり14ドルかかります。1回の依頼で複数回の検索が行われた場合は、検索の回数ぶん課金されます。コンテキストキャッシュでは、キャッシュしたトークンの料金に加えて、保存した時間に応じた料金も必要です。

課金ドキュメントのFAQによると、400や500のエラーで失敗したリクエストは、トークンの料金がかかりません。ただし、失敗したリクエストもレート制限の回数には数えられます。

有料にするには?前払いクレジットの仕組みと月の上限

有料枠に移るには、Google AI Studioでプロジェクトに請求先アカウントを設定します。2026年3月23日から導入された仕組みで、新しく設定する人は前払い(Prepay)が基本になり、最低5ドル分のクレジットを先に購入する形です。設定の画面によっては、後払い(Postpay)を選べる場合や、移行期間として後払いが割り当てられる場合もあります。

  1. Google AI StudioのAPIキーのページかプロジェクトのページを開きます。
  2. 有料にしたい無料枠のプロジェクトで、Billing Tierの列にある「Set up billing」を押します。
  3. 初めてGoogleの請求先アカウントを作る場合は、国を選んで利用規約に同意し、連絡先と支払い方法を入力します。作ったことがある場合は、既存の請求先アカウントを選びます。
  4. 前払いの場合は5ドル以上のクレジットを購入すると、設定が終わります。
前払いで先に知っておく条件
  • クレジットの購入は最低5ドル(ほかの通貨では相当額)からで、前払いしておける上限は5,000ドルです。FAQでは、地域とティアに応じた最低額が購入画面に表示されると説明されています。
  • 購入したクレジットは12か月で失効し、返金されません。例外は、条件を満たして後払いへ切り替えたときで、残りが元の支払い方法へ返金されます。ただし同じドキュメントのFAQには、前払いから後払いへの切り替えは対応していないという記述もあり、切り替えできるかは画面での案内に従う必要があります。
  • 残高が0ドルになると、その請求先アカウントにつながるすべてのプロジェクトのAPIキーが止まり、リクエストは402エラーになります。無料枠へ自動では戻りません。
  • 課金の反映には約10分の遅れがあり、Batchやエージェントのような長い処理では残高を超えて使われることがあります。
  • Google Cloudを始めたときにもらえる300ドルの無料クレジットは、Gemini APIとGoogle AI Studioの支払いに使えません(2026年3月2日以降に作ったアカウントの場合)。

残高が減ったときに自動で買い足す自動リロードもあり、月ごとの自動購入の上限額を決められます。使いすぎが心配なら、Google AI Studioの「Spend」ページでプロジェクトごとの月の上限額も決めておけます。ただしプロジェクトの上限は試験提供の機能で、約10分の遅れのあいだに上限を超える場合がある、と説明されています。

請求先アカウントには、利用の段階(ティア)ごとに月の支払い上限もあります。上限に達すると、翌月1日までそのアカウントにつながるすべてのプロジェクトが止まります。

スクロールできます
ティア条件月の支払い上限10分あたりの支払い上限
Free有効なプロジェクト、または無料トライアルなしなし
Tier 1有効な請求先アカウントを設定してつなぐ250ドル10ドル
Tier 2支払い累計100ドル以上で、最初の支払いから3日経過2,000ドル50ドル
Tier 3支払い累計1,000ドル以上で、最初の支払いから30日経過20,000〜100,000ドル以上200ドル
出典:Google AI for Developers「Rate limits」「Billing」。Tier 2・3の支払い累計は、Gemini APIを含むGoogle Cloud全体の支払いで数えます。10分あたりの上限は直近10分の合計で判定され、適用されるかどうかは支払い履歴とアカウントの状態で変わります

有料から無料枠に戻したいときは、そのプロジェクトの課金を無効にします。

自分のレート制限(RPM・TPM・RPD)はどこで確認する?

レート制限は、一定の時間に送れるリクエストの量の上限です。公式ドキュメントでは、主に次の3つで測ると説明されています。

略称意味
RPM1分あたりのリクエスト数
TPM1分あたりの入力トークン数
RPD1日あたりのリクエスト数

どれか1つでも超えるとエラーになります。公式の例では、RPMの上限が20なら、TPMに余裕があっても1分間に21回送った時点でエラーです。上限はプロジェクトごとにかかるため、同じプロジェクトでキーを増やしても上限は増えません。RPDは太平洋時間の午前0時にリセットされます。日本時間に直すと(筆者の換算)、米国の夏時間のあいだは午後4時、それ以外の時期は午後5時です。

モデルによっては、画像生成モデルの1分あたりの画像数(IPM)や、1日あたりのトークン数(TPD)の上限もあります。試験版やプレビュー版のモデルは、上限が厳しめに設定されています。

Google AI Studioで見る場所

レート制限のドキュメントにあるモデル別の数値表は、Batchで待ち行列に入れられるトークン数のティア別一覧だけで、RPM・TPM・RPDのモデル別の数値表はありません。上限はティアやアカウントの状態で変わり、Google AI Studioで確認するよう案内されています。目的ごとに見るページは次のとおりです。

知りたいことGoogle AI Studioで開くページ
モデルごとのRPM・TPM・RPDの上限レート制限のページ(Rate limit)
どれだけ使ったかDashboard の Usage
プロジェクトのティアと課金の状態Projects ページの Billing Tier の列
クレジット残高と自動リロードBilling ページ
プロジェクトの月の上限額Spend ページ

Google AI Studioのページ名は英語表記で書いています。ドキュメントによると、表示される上限は保証された値ではありません。実際に使える量は変わることがあります。

無料枠だと入力は学習に使われる?

Gemini API追加利用規約(2026年3月23日発効)では、無料で提供されるサービスを「Unpaid Services」、料金を払うサービスを「Paid Services」と呼び分け、データの扱いを変えています。Google AI Studioでの直接のやり取りと、Gemini APIの無料枠は、Unpaid Servicesに当たります。

区分入力と回答の扱い
無料(Unpaid Services)送った内容と生成された回答を、Googleの製品・サービスと機械学習技術の提供・改善・開発に使う。品質向上のため、人のレビュー担当者が入力と出力を読むことがある。レビューの前に、Googleアカウント・APIキー・プロジェクトとの結びつきは切り離される
有料(Paid Services)入力と回答を製品改善に使わない。禁止された使い方の検知などのために、限られた期間だけ記録する
出典:Gemini API Additional Terms of Service

規約は、無料のサービスに機密情報や個人情報を送らないよう求めています。仕事の資料や顧客の情報を扱うなら、有料枠に切り替えてから送るのが安全だと筆者は考えます。

Google AI Studioは、使うアカウントが有効な請求先アカウント付きのプロジェクトにアクセスできる場合、無料で使っていても有料のサービスの扱いです。Gemini APIは、課金が有効なプロジェクトを通して呼び出したときだけ有料のサービスになります。同じ人でも、無料枠のプロジェクトのAPIキーで送った分は無料のサービスとして扱われます。

なお、欧州経済領域・スイス・英国の利用者には、無料枠でも有料のサービスと同じデータの扱いが適用されます。日本はGemini APIの提供地域に含まれており、この例外の対象ではありません。規約では、利用者は18歳以上で、仕事や事業の目的で開発する人向けのサービスとされています。

Geminiアプリの有料プラン(Google AI Pro)とAPIの課金は別

Geminiアプリの有料プランと、Gemini APIの課金は別の仕組みです。Geminiの定期購入ページに載っているGoogle AI Pro(日本では月2,900円)の特典は、Geminiアプリの使用量上限の拡大、Google Flowのクレジット、Google Antigravityのレート制限、ストレージなどで、特典一覧にGemini APIの利用枠は書かれていません。この特典一覧と次に説明する支払いの仕組みから、Google AI Proに入ってもGemini APIの料金は別に発生する、と筆者は読んでいます。

Gemini APIの支払いは、Google AI Studioで設定するGoogle Cloudの請求先アカウントで行います。前払いのクレジットはGemini APIの利用だけに使え、ほかのGoogle Cloudのサービスには使えません。アプリで会話するならGeminiアプリのプラン、自分のプログラムから呼び出すならGemini APIの無料枠か有料枠、と考えると分かりやすくなります。

Geminiアプリの無料版とGoogle AI Plus・Pro・Ultraで使えるモデルや上限の違いは、Geminiのモデルの違いとプラン別に使えるモデルの記事を読んでいただくと整理できます。Gemini CLIは2026年6月18日から個人の無料ログインやGoogle AI Proで使えなくなっており、有料のAPIキーで使う方法などはGemini CLIの使い方と料金の記事にまとめました。

アプリとして使うならChatGPTとGeminiのどちらを有料にするか迷っている方は、次の記事で無料版の上限と有料プランの月額を比較しています。

Gemini APIを使うAIアプリを自分のサーバーで動かしたい人へ

APIキーを取得したら、DifyやOpenClawのようなツールでチャットボットやエージェントを組み、自分のサーバーで常時動かす使い方もあります。その場合はAPIの料金とは別にサーバー代がかかるので、メモリ4GBのVPSの月額と自動インストールの有無を比べた記事を読んでいただくと、全体の費用を見積もれます。

参考にした公式資料

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