PR|この記事にはアフィリエイト広告(A8.net)が含まれます。
CodexやClaude Code、GitHub Copilotに頼むと、動くコードはすぐにできあがります。ところが、どこが書き換わったのか、なぜ動くのかを聞かれると答えられない。このままで基礎が身につくのか不安になっている人は多いはずです。
AIに書かせながら基礎を身につけるには、AIに任せる範囲を小さく区切り、変わった部分を差分(diff)で読み、動作を自分で確かめる練習を順番に足していきます。OpenAI・Anthropic・GitHubの公式資料は、提案されたコードを理解してから使うこと、テストや確認をさせてから受け入れることを共通して勧めています。この記事では、その助言を初心者向けの5段階の練習にまとめました。
情報確認日:2026年10月5日。OpenAI(Codex)、Anthropic(Claude Code)、GitHub(Copilot・Git)、Gitの公式資料をまとめた解説です。練習の順番と期間の目安は筆者の提案です。
3社の公式資料に共通する「AIのコードを受け入れる前にやること」、Gitで戻せる状態を作ってから進める5段階の練習、差分の記号の読み方と1回の変更で確かめる5つの項目、4週間で練習する場合の進め方をまとめました。
AIに書かせると、なぜ基礎が身につきにくいのか
AIのコーディングツールは、頼んだ作業を最後まで進めてくれます。Claude Codeの公式ベストプラクティスも、ファイルを読み、コマンドを実行し、変更を加えるところまでClaudeが自分で進めると説明しています。その間、人はコードを1行も読まずに済んでしまう。動いた結果だけを受け取る使い方では、同じ種類の修正を次に自分でできるようにはならないでしょう。
GitHubは、学習中の人向けにCopilotを「家庭教師」として設定する手順を公開しています。その手順の目的は、コードを書くことをCopilotに頼り切るのをやめて、プログラミングの考え方を深く理解することだと書かれています。書かせる道具を学ぶ道具に変えるには、使い方の側を変える必要があるということです。
3社の公式資料を並べると、AIが書いたコードを受け入れる前の手順はよく似ています。
| 公式資料 | 書かれている助言 | 練習での使い方(筆者の提案) |
|---|---|---|
| GitHub Copilotのベストプラクティス | 提案されたコードを使う前に理解する。分からなければCopilot Chatに説明させる。機能・セキュリティ・読みやすさを確かめ、テストやツールでも確認する。複雑な作業は分けて頼む | 説明させる段階と、差分を読む段階の手本にする |
| Codexのベストプラクティス(OpenAI) | 依頼には目的・関係するファイルなどの文脈・守る決まり・完了の条件を入れる。複雑な作業は先に計画させる。変更を頼んで終わりにせず、テスト・チェックの実行・動作の確認・差分のレビューまでさせる | 小さく頼む段階で、依頼文の型として使う |
| Claude Codeのベストプラクティス(Anthropic) | テストやビルドなど、作業の成否を確かめる手段を渡す。調べる・計画する・書くを分ける。慣れないコードについては、先輩エンジニアに聞くように質問する | 計画を読む段階と、自分で確かめる段階に使う |
Copilotのベストプラクティスは、Copilotも間違えることがある道具なので、提案されたコードは常に確かめるべきだとも書いています。AIの説明が正しいかどうかを自分で確かめる力も、練習で身につける基礎の一つです。
練習はどの順番で進めればいい?

筆者の提案は、次の5段階を上から順に足していく進め方です。Gitで戻せる状態を作り、AIに説明させ、小さく頼み、差分を読み、自分で確かめてからコミットする。この流れを1回の練習で通します。1段階目のGitだけは、最初の練習の前に済ませておきましょう。
1. Gitで、いつでも元に戻せる状態を作る
Gitは、ファイルの変更の履歴を残す仕組みです。GitHub Docsの学習者向けページは、Gitを「コードのタイムマシン」にたとえ、ある時点のプロジェクトの写真を撮っておけば、試しに変更を加えても作業を失わずに済むと説明しています。この写真に当たるものがコミットです。GitHub Docsは、ひと区切りの作業を終えて残したくなったらコミットするよう勧めています。
練習用のフォルダで、最初に次のコマンドを実行しておきます。これで、AIに何をさせても、このコミットの時点まで戻れる状態になりました。
git init
git add .
git commit -m "AIに頼む前の状態"
Claude Codeには、依頼ごとに変更前のファイルを自動で保存するチェックポイントもあり、Escを2回押すか/rewindで戻せます。ただし公式ドキュメントは、Claudeのファイル編集ツールを通した変更しか記録されず、Bashコマンドによる変更は戻せないため、Gitの代わりにはならないと注意しています。どのツールを使う場合も、基本の戻り先はGitのコミットにしておきましょう。
2. 書かせる前に、コードと計画をAIに説明させる
最初の練習は、コードを書き換えないモードで質問することです。Copilot Chatには、コードを変更せずに質問へ答える「Ask」モードがあり、Claude Codeのプランモードはファイルを読んで質問に答えるだけで変更を加えません。Codexも、複雑な作業や説明しにくい作業では、書き始める前に計画を立てさせるよう勧めています。
GitHubの学習者向け設定(VS Codeを前提にした手順)では、プロジェクトの.github/copilot-instructions.mdに、初心者として扱うこと、答えのコードを渡さずに考え方を教えること、関連する外部ドキュメントへのリンクを示すことを書いておく方法が紹介されています。同じ趣旨の指示は、ほかのツールでも依頼文に添えて使えるはずです。
- このファイルは何をしているか、初心者向けに上から順に説明してください。コードはまだ変更しないでください。
- ボタンを押したら合計金額が出るようにしたいです。どのファイルのどこを変える必要があるか、計画だけ出してください。
- この計画で、私が先に調べておくべき言葉や書き方を3つ挙げてください。
計画を読んだら、自分なら変える場所を予想してから実装を頼みます。予想と実際の変更を比べると、どこの理解が足りないかが分かる。AIの説明が合っているかどうかは、計画に出てきた用語を公式ドキュメントで調べて確かめてください。
3. 1回の依頼を、差分が数十行で収まる大きさにする
Copilotのベストプラクティスは、複雑な作業を分けて頼み、求めることを具体的に書くよう勧めています。Codexのベストプラクティスは、依頼に入れる4つの要素として、目的、関係するファイルやエラーなどの文脈、守る決まり、完了の条件を挙げています。Claude Codeの資料には、変更内容を1文で説明できる小さな作業なら計画を省いてよいという目安も載っていました。
学ぶ目的で使うなら、差分が数十行で収まり、全部を読み切れる大きさに分けるのが筆者のおすすめです。「家計簿アプリを作って」と1回で頼むと、何十ものファイルが一度にでき、読む練習になりません。
- 目的:合計金額に消費税10%を加えて表示したい
- 文脈:計算は
price.jsのtotal関数だけで行っている - 決まり:ほかのファイルは変更しない。新しいライブラリは入れない
- 完了の条件:単価100円・2個で220円になる。変更した行ごとに理由を説明する
4. 変わった部分を差分で読み、分からない行を質問する
AIが作業を終えたら、変わった部分だけを差分で読みます。ターミナルでgit diffを実行すると、まだステージ(git add)していない変更が表示されます。git add済みの変更はgit diff --staged、最後のコミットからの変更をまとめて見るならgit diff HEADです。
ツールの画面でも差分は読めます。OpenAIのCodexのベストプラクティスは、ChatGPTのデスクトップアプリで差分パネルを開いて変更を確かめる方法と、/reviewコマンドでコミット前の変更をレビューさせる方法を紹介しています。差分の読み方は次の節で詳しく取り上げます。
読んで分からない行があれば、その行をそのまま貼って質問します。Copilotのベストプラクティスも、提案されたコードを理解してから使い、分からなければCopilot Chatに説明させるよう勧めています。
5. 自分で動かして確かめてから、コミットして記録する
Claude Codeのベストプラクティスは、作業の成否を判定できる手段をClaudeに渡すことを最初に挙げています。テスト、ビルドの結果、画面のスクリーンショットなどです。確かめる手段がないと、見た目が完成していることだけが終わりの合図になり、人が間違いに気づくまで残ると書かれています。Codexのベストプラクティスも、テストの作成と実行、動作の確認、差分のレビューまでを頼むよう勧めています。
練習では、AIのテストが通ったという報告を受けたあと、自分の手でも1回動かしてください。ブラウザで画面を開く、予想した値が出るかを入力して試す、といった確認で十分です。確かめ終えたら、何を変えたかが分かるメッセージでコミットします。コミットの履歴が、そのまま学習の記録になります。
差分(diff)はどこを見て、どう読めばいい?
差分は、変更前と変更後の違いだけを並べた表示です。先ほどの消費税の依頼で、AIが次のように変更したとします(説明のために筆者が用意した例です)。
--- a/price.js
+++ b/price.js
@@ -1,3 +1,4 @@
function total(price, count) {
- return price * count;
+ const tax = 1.1;
+ return Math.round(price * count * tax);
}
---と+++の行は、変更前と変更後のファイル名です。@@ -1,3 +1,4 @@は、変更前の1行目から3行分が、変更後は1行目から4行分になったことを表します。- 先頭が
-の行は消えた行、+の行は加わった行、空白で始まる行は変わっていない前後の行です。
この例なら、元の掛け算の行が消え、税率を入れる行と、税込みの金額を四捨五入して返す行が加わったと読めます。Math.roundを知らなければ、ここが質問する行です。四捨五入でよいのか切り捨てにすべきかを決めるのは自分だと気づけるのも、差分を読む効果です。
1回の変更ごとに、筆者は次の5項目を確かめる練習をおすすめします。
| 確かめること | 見る場所と考え方 |
|---|---|
| どのファイルが変わったか | 差分の先頭のファイル名。頼んだファイル以外が変わっていたら理由を聞く |
| 頼んだ範囲を超えていないか | 依頼と関係のない書き換えや、消えた行がないか |
| 消えた行は何をしていたか | -の行の役割が、新しい行で引き継がれているか |
| 知らない書き方はどこか | 分からない関数や記号を書き出し、AIに説明させてから公式ドキュメントでも調べる |
| どうやって正しいと確かめるか | どんな値を入れて、何が出れば正しいかを先に決めて試す |
慣れてきたら、差分を見る前に、自分ならどう書くかを短く書き出してから比べます。AIの書き方と自分の予想が違った点が、次に調べるテーマです。
4週間で練習するなら、どう進める?
週に数時間の練習を想定した、筆者の提案です。題材は、1ページのポートフォリオや計算アプリのように、全体を自分で読み切れる大きさのものを選びます。
| 週 | やること | 次へ進む目安 |
|---|---|---|
| 1週目 | Gitで練習用フォルダを用意する。既存のコードを、書き換えないモードでAIに説明させる | ファイルごとの役割を自分の言葉で言える |
| 2週目 | 4つの要素で小さな変更を頼み、毎回git diffで読んでからコミットする | 差分の-と+の行の意味を説明できる |
| 3週目 | 小さな変更を自分で書き、AIにはレビューと説明だけを頼む | AIの指摘を、自分で調べて採るか決められる |
| 4週目 | 小さな機能を1つ足す。計画、実装、差分の確認、動作確認、コミットまで通して行う | 何を変えたかをコミットの履歴で説明できる |
題材に迷う場合は、ポートフォリオサイトの作り方の記事を読んでいただくと、1ページの構成と実装例が分かり、練習の材料にできます。プロンプトの書き方そのものを練習したい方は、プロンプトエンジニアリングの学び方の記事で、各社の公式ガイドに共通する型が分かります。
Codex・Claude Code・Copilot、どれで練習を始める?
この記事の練習は、3つのどのツールでも同じ順番で進められます。ツールごとの始め方、無料で使える範囲、料金は個別の記事にまとめています。まだツールを決めていない方は、比較記事を読んでいただくと、学習や個人開発に合うものを無料の範囲と料金から選べます。

使うツールが決まっている方は、Codexの初心者向けの使い方、Claude Codeでできることと料金、GitHub Copilotの初心者向けの使い方の各記事で、最初の設定と利用枠の考え方を確認できます。
Claude Codeで練習する方は、変更を1つずつ自分で確認してから進める設定にしておくと、差分を読む練習と組み合わせやすくなります。自動モードで止められる操作と、毎回確認するモードに戻す方法は次の記事で確認できます。

ひとりで続けにくいときは、どう学ぶ?
差分を読む練習は、分からない行が続くと止まりがちです。公式ドキュメントとAIへの質問で進められる人は、この記事の順番で十分に続けられます。質問できる相手や、課題の締め切りがあるほうが続く人は、独学とスクールのどちらが合うかを先に考えておくと迷いが減ります。独学とスクールの違いと、無料カウンセリングで確かめることは、プログラミングの独学とスクールを比べた記事で整理しました。
スクールの例として、DMM 生成AI CAMP 学び放題には、OpenAIのCodexやClaude Codeを使ってホームページやアプリを作る「Codexマスターコース」(全36レッスン)と「Claude Codeマスターコース」(自習約20.5時間+課題約14.5時間)があります。どちらもプログラミングの知識がなくても進められる設計と案内されています。PythonでのLLMアプリ開発を学ぶ「生成AIエンジニアコース」もあり、料金は月額14,800円(税込16,280円)です。入会するとどのコースも追加料金なしで受講できる学び放題型です。API利用料やChatGPT Plusなどの外部サービスの利用料は、受講料とは別に利用者の負担です。ゼミの仕組みや自動更新・解約の条件まで確かめたい方は、DMM 生成AI CAMP 学び放題の解説記事を読んでいただくと、コースの内容と料金、向いている人・向かない人が分かります。

DMM 生成AI CAMP 学び放題:職種別11コースを月額で好きなだけ学べるスクール
DMM 生成AI CAMP 学び放題は、生成AIデザイン・動画制作・AIアプリ開発・マーケティングなど職種別の11コース(約1,000レッスン)を、月額14,800円(税込16,280円)で好きなだけ学べるサブスク型のスクールです。入会金は0円で、月額プランなら最低契約期間の縛りがありません。
- コースをまたいで学べる。画像づくりから始めて動画編集やClaude Codeへ進むなど、目的が変わっても追加料金なしで学び直せます。
- 一人で止まりにくい。週1回×3か月のライブゼミで課題の公開添削を受けられ、分からないことは24時間対応のAIチューターに質問できます。
- 学んだ先の場がある。受講生限定のコミュニティや会員限定ワークショップ、DMMグループを含む企業の実案件コンペに参加できます。
仕組み・料金・自動更新や解約の条件は、DMM 生成AI CAMP 学び放題の解説記事で、向いている人・向かない人まで確認できます。
申込み前の確認:どのプランも自動更新で、更新を止めるには契約満了日の1日前までに退会申請が必要です。ChatGPT Plus等の外部サービス利用料・API利用料は受講料に含まれません。料金・条件は2026年9月15日に公式サイトで確認したものです。
先に内容を聞いてから決めたい方は、無料セミナーを予約できます(セミナーに参加しなくても入会できます)。
参考にした公式資料
- OpenAI:Best practices(Codex)
- Anthropic:Best practices for Claude Code
- GitHub Docs:Best practices for using GitHub Copilot
- GitHub Docs:Asking GitHub Copilot questions in your IDE
- GitHub Docs:Setting up Copilot for learning to code
- GitHub Docs:Getting started with Git
- Git:git-diff Documentation
- The Open Group:diff(POSIX.1-2017。unified形式の@@行の書式)
