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生成AIを仕事に活かしたくて資格を調べ始めたものの、G検定、生成AIパスポート、E資格と名前が並んでいて、どれが自分の目的に合うのか、受験料や日程はどう違うのかが分からない。そんな方に向けて、主催団体の公式サイトで確認できた情報だけを一つの表にまとめました。
生成AIの使い方とリスクを基礎から押さえたい人には生成AIパスポート(受験料11,000円、オンライン(IBT方式)で受験、年5回)、機械学習やディープラーニングの仕組みと法律・倫理まで広く学びたい人にはG検定(一般13,200円、オンライン年6回と会場年3回)が候補になります。モデルを自分で実装するエンジニア向けにはE資格がありますが、受験の前にJDLA認定プログラムの修了が必要です。JDLAのGenerative AI Testは、公式サイトで「次回試験の開催はございません」と案内されており、2026年9月25日時点では受けられません。ITパスポート試験(国家試験)も2024年4月から生成AIの項目が出題範囲に入っていますが、2026年12月28日以降は試験の休止が予定されています。
情報確認日:2026年9月25日。JDLA・GUGA・IPAの公式サイトと公式発表(試験概要、日程、シラバス、開催結果)をもとに、目的ごとの選び方を筆者の見方として整理した解説です。
生成AIに関係する資格にはどんなものがある?

「生成AIの資格」と呼ばれるものは、生成AIそのものに絞った試験と、AI全般やIT全般の中で生成AIも扱う試験に分かれます。どれも民間団体や国の機関が実施する試験で、受けなければ生成AIを仕事で使えない、という性質のものではありません。まずは主催と位置づけを比べます。
| 資格 | 主催 | 主催者が示す位置づけ | 受験資格 |
|---|---|---|---|
| 生成AIパスポート | 一般社団法人生成AI活用普及協会(GUGA) | 生成AIの基礎知識・動向・活用方法と、情報漏洩や権利侵害などの注意点を学ぶ。AI初心者が最低限押さえたいリテラシー | 公式ページに制限の記載なし(学生料金あり) |
| G検定 | 一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA) | AI・ディープラーニングの活用リテラシーの検定。基礎知識をもとに活用方針を決め、事業に活かす力を問う | 制限なし |
| E資格 | JDLA | ディープラーニングの理論を理解し、適切な手法を選んで実装する力を認定する(エンジニア向け) | JDLA認定プログラムを試験日の過去2年以内に修了していること |
| Generative AI Test | JDLA | 生成AIに特化した知識と活用リテラシーを確かめるミニテスト | どなたでも受験可能(ただし次回開催なし) |
| ITパスポート試験 | 独立行政法人情報処理推進機構(IPA) | 社会人やこれから社会人になる人が備えておくべき、ITの共通的な基礎知識を問う国家試験。生成AIの仕組み・活用例・留意事項も出題範囲に含まれる | 公式ページに制限の記載なし |
ITパスポート試験は、生成AIだけを問う試験ではなく、コンピュータやネットワーク、情報セキュリティ、企業活動や関連法規など、IT全般の基礎知識を問う試験です。IPAは2023年8月7日に、生成AIの仕組み・活用例・留意事項に関する項目と用語例をシラバスに加えると発表し、2024年4月の試験から適用しています。生成AIの資格として紹介されることがありますが、中身の多くは生成AI以外である点を押さえておきましょう。
受験料・試験形式・次の日程はどう違う?
2026年9月25日時点で受験できる4つの試験を、受験料と形式、次に受けられる時期で比べます。受験料はすべて税込です。
| 資格 | 受験料(税込) | 試験時間・問題数 | 受け方 | 次に受けられる時期 |
|---|---|---|---|---|
| 生成AIパスポート | 11,000円(学生5,500円) | 60分・60問(4つの選択肢から1つまたは複数を選ぶ) | オンライン(IBT方式)。年5回(2・4・6・8・10月) | 10月試験:申込は9月30日まで、受験期間は10月1日〜31日。次は2027年2月試験(申込は10月1日〜1月31日) |
| G検定 | 一般13,200円、学生5,500円 | オンライン100分/会場120分。どちらも145問程度の多肢選択式 | 自宅でのオンライン試験(2026年は年6回)と会場試験(同年3回) | 第6回はオンラインのみ:2026年11月6日(金)16:00〜17:40または7日(土)13:00〜14:40。個人の申込は10月29日23:59まで |
| E資格 | 一般33,000円、学生22,000円、会員27,500円 | 120分・100問程度の多肢選択式 | 各地の指定試験会場。年2回 | 2027年2月19日(金)〜21日(日)。申込は2026年12月1日から受験日前日まで |
| ITパスポート試験 | 7,500円 | 120分・100問(四肢択一) | 試験会場のコンピュータで受けるCBT方式。随時実施 | 2026年9月28日以降の申込は、12月27日までの試験日から選ぶ。2027年1月以降の実施は2026年秋頃に案内予定 |
表の中で、日程と申込の仕組みに注意したい点を補足します。
- G検定は「受験チケット」を先に買う仕組み:個人のオンライン試験は、受験チケットを購入してから、有効期限(購入から1年間)内に希望の試験回を予約します。チケットは原則としてキャンセル・払い戻しができません。2026年の第6回は会場試験がありません。
- G検定を再受験するときの受験料:前回の受験日から2年以内の再受験は、受験チケットが一般6,600円、学生2,750円になります。合否通知メールに記載されるコードを購入時に入力する仕組みで、個人申込のみが対象です。
- 生成AIパスポートは受験期間内に自分で受ける:申込期間と受験期間が分かれていて、たとえば10月試験は10月1日から31日のあいだにオンラインで受けます。年間スケジュールは変わる可能性があると公式ページに書かれているので、申込時点の日程を確認してください。
- ITパスポート試験はシステム更新で休止予定:IPAは、試験システムの入れ替えのため2026年12月28日以降に試験を休止すると案内しています。会場によってはそれより前に実施が終わる場合もあり、再開時期は決まり次第公表されます。年内に受けたい方は早めに日程を押さえるのが安全です。
難易度の目安は?主催者が公表している合格率と出題範囲
試験の難しさは、どのくらい前提知識があるかで人によって大きく変わります。ここでは口コミや勉強時間の噂ではなく、主催者が公表している合格率と、出題範囲から分かる「問われる知識の深さ」で比べます。
| 資格 | 主催者が公表している合格率 | 出典と対象回 |
|---|---|---|
| 生成AIパスポート | 79.9% | GUGA公式サイト(2026年6月試験の結果) |
| G検定 | 76.97%(受験者14,908名、合格者11,475名) | JDLAの開催結果発表(2026年第5回、2026年9月24日発表) |
| E資格 | 67.04%(受験者1,062名、合格者712名) | JDLAの結果発表(2026年第2回、2026年9月18日発表) |
E資格の受験者は、JDLA認定プログラムを修了した人に限られます。合格率が6〜7割台でも、受験できる時点で講座を一通り終えている人の中での数字なので、他の2つと単純に比べて「同じくらいの難しさ」とは読めません。ITパスポート試験の合格率は、ITパスポート試験の公式サイト(統計情報)で公表されています。同サイトは2026年9月20日21:00から9月28日10:00までシステムメンテナンスで停止中のため、上の表には再開を待たずに確認できた3つの試験だけを載せました。
出題範囲から分かる知識の深さ
- 生成AIパスポート:シラバス(2026年2月試験から適用)は、AIの基礎、生成AIの仕組み、現在の生成AIの動向、情報リテラシーとAI社会原則、テキスト生成AIのプロンプトと実例の5章です。技術は用語と仕組みの理解が中心で、情報漏洩や著作権などのリスクと、プロンプトの書き方まで含まれます。
- G検定:技術分野(人工知能の歴史、機械学習、ディープラーニングの要素技術と応用例、AIプロジェクトの進め方、数理・統計の知識)と、法律・倫理分野(個人情報保護法、著作権法、AI開発の契約、AIガバナンスなど)に分かれます。生成AIは「データ生成」「マルチモーダル」などの一部として扱われ、生成AIに限らずAI全般を広く問う試験です。
- E資格:確率・統計や情報理論などの数学的基礎、深層学習の理論(Transformerを含む)、画像認識や生成モデルなどの応用、開発・運用環境まで扱います。ソースコードを含む問題はPythonで出題され、試験開始時にPyTorchかTensorFlowを選びます。
- ITパスポート試験:生成AIは、IT全般の出題範囲に追加された一部の項目です。IPAは参考として生成AIに関するサンプル問題を公開しています。
筆者の見方では、前提知識なしで始める場合、生成AIの使い方とリスクに範囲を絞った生成AIパスポートは取りかかりやすい範囲です。G検定は機械学習の用語や法律まで範囲が広いぶん学ぶ量が増えます。E資格は数学とプログラミングが前提なので、ほかの2つとは対象者がはっきり違います。
目的別に選ぶなら、どの資格が合う?
ここまでの公式情報をもとに、受ける目的ごとに筆者の考える選び方を整理します。資格に順位はなく、何を証明したいか、何を学びたいかで選ぶものです。
| 目的 | 候補になる資格 | 理由(筆者の見方) |
|---|---|---|
| 生成AIを安全に使うための基礎知識を身につけて、形に残したい | 生成AIパスポート | 出題の中心が生成AIの仕組み・リスク・プロンプトで、オンライン(IBT方式)で年5回受けられる |
| AIを業務にどう導入するか判断できる知識を、法律・倫理も含めて広く学びたい | G検定 | 機械学習・ディープラーニングの全体像と、AIプロジェクトの進め方、法律・ガバナンスまで扱う |
| モデルの実装や開発をする(または目指す) | E資格 | この中で唯一、理論と実装を問うエンジニア向けの資格。認定プログラムの受講から計画する必要がある |
| 生成AIだけでなく、IT全般の基礎知識をまとめて証明したい | ITパスポート試験 | 国家試験で、生成AIの項目も含む。ただし2026年12月28日以降は休止予定 |
- 受けたい回の申込締切(生成AIパスポートの10月試験は9月30日まで、G検定第6回の個人申込は10月29日23:59まで)
- 自宅で受けるか会場で受けるか(G検定は申込後にオンライン試験と会場試験の変更・振替ができない)
- 学生料金を使う場合の条件(G検定は受験チケット購入時に学生であることが条件で、合格証の発行などに学生証の提示が必要)
- E資格を目指すなら、受講するJDLA認定プログラムと、その修了時期が試験日の過去2年以内に収まるか
G検定とE資格はどちらもJDLAの試験で、G検定は「活用する人(ジェネラリスト)」、E資格は「実装する人(エンジニア)」という役割分担です。G検定に合格してもE資格の受験資格にはならず、E資格は認定プログラムの修了が別に必要な点を覚えておきましょう。
Generative AI Testは今から受けられる?
JDLAのGenerative AI Testは、試験時間20分・受験料2,200円(税込)で、択一式・多肢選択式19問と記述式1問をPCやスマホで受けるミニテストでした。生成AIに特化した手軽な試験として紹介されることがありますが、2026年9月25日に確認した公式ページには「試験終了に伴い、次回試験の開催はございません。」と書かれています。最後に掲載されているのは2025年6月7日の第1回(受験者1,677名、合格率78.29%)です。
このため、生成AIに絞った試験を今から受けたい場合は、生成AIパスポートが主な選択肢になります。Generative AI Testの公開シラバス(生成AIの技術・利活用・リスク)は、試験がなくても学ぶ範囲の目安として読むことができます。
資格の勉強だけで、仕事で使えるようになる?
ここで紹介した試験は、どれも知識を選択式(Generative AI Testは記述式1問を含む)で問う試験です。合格は「仕組みやリスクを理解している」ことの証明にはなりますが、自分の業務でどう頼み、どう確かめるかという使い方までは問われません。筆者は、資格の勉強で用語とリスクを押さえつつ、並行して実際の作業で生成AIを使ってみるのが、知識を定着させるうえでも近道だと考えています。
本・動画・無料講座を使って独学で進める順番は、生成AIの勉強方法の記事を読んでいただくと、4つの段階と教材の使い分けが分かります。
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